先日もブログに書いたImpulZ Film Emulationですが、実際のフィルムをどこまで再現してるのよって事で実際比較してみました。
って言っても私はフィルム動画は撮れませんのでImpulZ Film Emulationの方はデジカメで撮影した動画にLUTを当てた物からの切り出しで、フィルムの方は過去に撮ったものをデジタルデータに置き換えた物の比較になりますので、厳密にデジタルエミュレーションとアナログフィルムの比較では無いのでご了承ください。。。
・使用機材と比較写真
ではさっさく比較していきますが、軽く機材の紹介をします。
・ImpulZ Film Emulationの撮影機材はLUMIX S1にLUMIX Sシリーズ単焦点(50mmと85mm)を付けて撮影
・フィルム写真はOLYMPUS OM4TiにZUIKO50/2.0 MACRO
・比較フィルムはKODAK Ektar100
・ImpulZ Film EmulationはDaVinci ResolveでLUTを当てた物を切り出し
・フィルム写真はノーリツ鋼機製のスキャナーでデジタル化したもの
・比較写真は似たようなシチュエーションの物を使用
では一枚目
私の個人的主観になるんですがEktar100の良さはやはり青と緑の発色だと感じてます。まだ青いトマトの深い緑が鮮やかさがなんとも瑞々しく写しだされていて、思わず齧り付きたくなりますね。。多分すごく青臭いけど。。。
一方ImpulZ Film Emulationは若干イエローが強いような感じですね、それでもLogの状態から比べると幾分か青みが強調されてEktarを意識した色作りが感じられます。
では2枚目
虫の写真という事で揃えたつもりですが光源の強さとシチュエーションが随分違いましたね。。。フィルムの方はやはり緑が綺麗で色味とは関係ないですが虫(ツユムシかな?)の細部まで写し出されていて50/2.0MACROすげーって思わず唸ってしまいました。
ImpulZ Film Emulationはやはりイエローが強めですね、あと撮り方とハイキー気味なのもあるでしょうけどフワッとした絵になっていてちょっとEktarぽく無いですね。
では三枚目さんいらっしゃ~い
海と街並みがある風景ということで比較してみましたがフィルムのほうは緑要素が皆無でしたね。。。ImpulZ Film Emulationはイエロー寄りなのは変わりませんが、パキッとした緑のコントラストがEktarぽいですねぇ。
フィルムは曇天気味の写真ですがこういうメリハリが欲しい風景スナップなんかはやはりEktar100は良いですね。
続いて4枚目最後になります
奥に強い光源のある手前が暗い写真を選んでみました。ImpulZ Film Emulationは暗いシチュエーションだからか幾分かイエロー寄りはましに見えますがどうでしょう。
フィルムの方はパンチの効いたコントラストが気持ち良く感じますね、手前の白いゴーストっぽいのは光漏れかな?こういうのもフィルムの味ですねよ。
・比べて思ったこと
そもそも動画からの切り出しで撮影場所もシチュエーションも違うので無理が有るのですが、それを承知で実際の写真と比べてみた感想はEktar100かと言われれば何か違う気がします。が、これはV-logにLUTを当てただけの画像になるので、ここから更にカラーグレーディング等するともっとフィルムの絵に近づくポテンシャルは持っていると思います。
まぁほんとはEmulationなんか使わず自分の腕と感性でフィルムライクにグレーディングできれば良いんですけど、当方の様なそんな腕もなくズボラーな人にはパッと簡単にフィルムっぽくなるImpulZ Film Emulation様な物は大変ありがたいです。のでこれからもちょくちょく使って行こうと思います。
ちなみに今回使用したLUTはすべてImpulZ Film Emulationの各4種類あるLUTの内、FC(フィルムコントラスト)を適用しました。このほかにも
- Cineon Log Ganma
- Film Print Emulation
- Vision Space
ていうのがあります、詳しくはこちらをどうぞ
では最後にもう一枚フィルム写真を
あぁフィルムで撮りたくなってきたー。。。そしてビール飲みたくなってきたー!