S5M2の発売から一ヶ月程が経ち、操作というか機種の癖の様な物がわかってきたこの頃ですが、昨日GH6と同時撮影した動画でサイドバイサイドで比較してみたいと思います。
撮影はカメラを2台接続出来るプレートで固定し、S5M2にS24-105mmをGH6にはLeica12-60mmを付けて手持ちで撮ってみました。
動画はこちら、ちょっとしたクイズ方式になってます。
※ホワイトバランスの調整をして作り直した動画です、色の比較は参考になりません。
今回の比較で分かったこと
1.歩き撮りでの手ぶれ補正の効き具合はS5M2が優秀
これは意外な程違いがありました。今回の動画はかなりラフな歩き方で撮影しており、特にブレを意識したようなジンバル歩き等はしていません。
なのでもう少し丁寧に歩いたらまた違った感想になったかもしれませんが、電子補正を無しの手ぶれ補正ブースト無しの状態の補正の効きはセンサーサイズ比4倍のS5M2が優秀です。ちなみにどちらのレンズもDual I.S.2対応です。
S5M2から新搭載された「アクティブI.S」の効果だと思うのですが、M4/3のカメラより手ぶれ補正が効くフルサイズカメラって凄いですよね。
2.フィックスでの手ぶれ補正は同等の効き具合
一方フィックスでの手ぶれ補正ブーストを使った撮影では両機種とも安定のビタ止まりで安定していました。これについては「アクティブI.S」による違いが無いようでしたのでメーカーの説明通り歩行撮影に特化した機能みたいですね。
3.同じ4KでもS5M2の方がシャープに見える
これも見比べて驚いたのですがS5M2の方が画像がシャープです。どちらも4K(4:2:2 10bit LongGOP)で撮影しているので、ダイナミックレンジの差はあれど解像度に違いは無いだろうと予想していたのですが見比べてみると明らかにS5M2の方がシャープです。
位相差センサーになり画素欠損補完もあるのにそれを補っても絵作りに差が出るパワーの有る新エンジンなのか、はたまたライカ協業によるL2 Technologyの賜なのか。
てっきりGH6とS5M2は同エンジンだと思っていたのですが違うのですかね。。。
ただGH6にはProResフォーマット撮影にダイナミックレンジブーストも有るので、今回の撮影の結果だけでは甲乙は決めることは出来ないと思います。
4.GH6の高感度が意外と綺麗
GH6は有効2521万画素で、現行のM4/3では一番の高画素機です。M4/3の2500万画素と言えばフルサイズで1億画素程度。SN比は相当厳しそうなんですが、今回の夜間の撮影でISO12800を使用した感想は「意外と使えるな」でした。
もちろんフルサイズと同等とはいきませんが、ここまで撮れていると後はDaVinci Resolveなりでノイズ処理すれば結構綺麗な状態まで持っていけると感じました。
5.思ったよりも出てくる画の色が違う ←WBの設定を間違えてました(汗
ここまで見てくださった方なら気付いたと思いますが、私が一番驚いたのはここです。
両機種ともV-LOG撮影したものにVariCam REC709LUTを当てただけなのですが、明らかにS5M2は赤色が強いように感じます。
S1からGH6を買い増した時は感じなかったのでS5M2からなにかしら画作りが変わったんだと思います。
使用しているときも若干の違和感と言いますか、いつもと何か違うなと感じていたのですが、並べて改めてみると結構違いました。しかしこれが嫌な色かと言えばそうでは無いです、人肌なんかはこっちのほうが綺麗に撮れたりするかもしれません。
ただ2カメでの撮影やサブ機としてGH6やS1系を所有している人は、後の色合わせが面倒くさいかもしれませんね。もしかしたらこのぐらいの差なら簡単に調整が出来るかもですが。。。
※S5M2のホワイトバランスの設定をカスタムモードに設定していたようです。実際はここまで色の違いは無いと思います、いい加減な事書いてすみません!
また改めてWBの設定を合わせて取り直しを考えてみます。
感想・まとめ
ざっと感じた事を書いてみましたがどうでしょうか、良い悪い抜きにして結構違いがあったなと思います。特に色の違いは顕著に分かって驚きました。
スチル撮影での違いも有るのか、S1との違いも含めてまた次回比較できればなと考えてます(何かとバタバタしててしないかも。。。)
あとはダイナミックレンジブースト使用時の画質の比較や、ProResフォーマット撮影時の比較も出来たら良いなと思ってます(こちらも同様に。。。)
あ、使用感はGH6が比べるまでもなく良いです、やっぱりフラッグシップですね。バリアングルはやっぱり使いにくい。。。