半年ほど前にKickstarterで出資を募っていた「PRUSA MINI・PRUSA MINI+」用の補強パーツセット「LVl2」が届いたので、さっそく我が家のPRUSA MINIに取り付けてみました。
PRUSA MINI関連の記事はこちらも参考にしてみてください。
Kickstarterでの出資~発送・当直までの流れ
今回の商品はECや店舗での購入ではなく、Kickstarterでの出資ということで商品到着までの流れをざっと説明しておきます。
プロジェクトはPRUSA RESEARCHと同じチェコ共和国のStrojtoolsという3Dプリンター愛好家によるものです。
Kickstarterに代表されるクラウドファンディングって、気になるプロジェクトがあっても実際に商品が届くのか心配になりますよね。
実際私も何度か利用していますが、5年以上前に出資したのに未だに届いていないプロジェクトがあります。。。お金返してく。。。
・2022年12月17日 目標を上回る€16,300でファインディング達成
€3,000の目標額を大幅に上回る€16,300が集まったということで、世界中のPRUSA MINIユーザー達が期待していたことが伺えます。
この時点での発送予定は2023年2月頃で「この手の物は遅れるのが常なので余り気にせず気長に待とうかな」と考えていました。
・2023年2月13~20日 発送先の情報の確認がある
ファインディング達成から2ヶ月後ぐらいに「まもなく発送されるので発送先の情報の最終確認してね」的なメールが最終確認を含め数回来ました。
当初の発送予定が2月なのでこの時点でもう遅れていますね。当初の予定額より大幅な出資額・出資者が集まったので仕方ない所もあるとは思います。
・2023年3月22日 予期せぬトラブルにより遅れますと連絡
メールの内容が発送情報だったので「お、そろそろ来るか」と期待したのですが、トラブルによる遅れの報告でした。内容はこんな感じ。
支援者の皆様、
通信の問題と発送の遅れをお詫び申し上げます。私たちは、生産と出荷のプロセスに遅れを引き起こすいくつかの予期せぬ問題に直面していました。ただし、Strojtools によるLvl2改善の最初の部分はすでに完成し、出荷されています。最初の支援者が今後 2 週間以内に報酬を受け取ることを期待しています。
大変辛抱強くお待ちいただきありがとうございます。この遅れをご容赦いただければ幸いです。
まぁ焦らず気長にまってねってことですね。
・2023年3月31日 補強パーツセットの印刷ファイルが支援者に公開される
後でも書きますが、この「LV2」というPRUSA MINIの補強パーツセットは補強の肝となる金属製の補強材と、ユーザーが自分でパーツをプリントする2種類の部材があります。
・2023年4月23日 商品を5月15日までに発送しますと連絡がある
ようやく発送の目処がついたようでな内容のメールが届き、私も一安心です。
・2023年5月22日 PostNLによる発送~日本郵便による国内配達で商品到着
実際の出国日は記載されていなかったのですが、チェコからの発送ですので予定通り5月15日頃に発送されたと予想されます。
当初の発送予定からは3ヶ月程遅れていますが、ファインディング終了から商品到着まで半年程なので、私が今まで出資した物の中では比較的早い方だとは思います。
勿論この半年間の間にプロジェクト主に対してコメントや質問も可能です。まぁ一概には言えませんが、この手のクラウドファンディングは忘れた頃に届くかな位の心持ちの方が良いかもしれません。
LV2を詳しく見てみる
前置きが長くなりました、ここからPRUSA MINI用の補強パーツセット「LVl2」を詳しくみていきます。
Kickstarterにあるプロジェクトの説明では「数か月の努力の結果、0.1 mm 未満の印刷精度を保証するPrusa 3D Mini および Mini+プリンタの追加の改良を開発」とあります。
X軸が片持であるPRUSA MINIはどうしてもヘッドの重量や印刷速度の影響を受けやすい構造になっていますが、そのウィークポイントを金属製のブレスで補強してしおうと言うのが主な特徴になります。
届いた内容物を見てみる
今回「LVl2」のプロジェクトに出資して届いた物はこんな感じです。
金属製の補強材に取付用のボルト・ナット、あとは絵葉書?
この他に取り付けに必要な部材はユーザー自身でプリントして準備する必要があります。
この当たりちゃんとした説明が無かったようで(なんと無くそうなんだろうなとは思ってした)他の出資者からコメントで突っ込まれてました。
今回の出資金が送料込みで約10,000円程だったので、ちょっと内容物的には寂しいかなとは感じました、絵葉書はいらないから取説をいれてほしいな。。。


補強材はアルミ製(だと思います)で黒で塗装(アルマイト処理?)されています。
思ったより薄いですがプレス構造により強度はありそうです。ただ何故か傷だらけで汚い。。。


絵葉書の裏はこんな感じです。うーん要らないですね、中途半端に写っているキャンプ用品は一体何?
ボルトはメッキ製では無くステンレス製でした。Tナットやワッシャーも入っていますが取説が無いのでどこに使うのかよくわかりません。
なので上記の動画で確認しようとするのですが、これまた中途半端な動画で確認したい所がよくわからない。おまけに中途半端にスローモーション等を使ってるせいで見にくい!
プロモーション動画なので格好良く見せたいのはわかるのですが、詳しい取り付けの説明がこの動画しかないので、再生・一時停止・巻き戻し・再生を繰り返して何とか情報収集しました。
※プロジェクトの出資者からこの手の苦情が多く有り、チュートリアルが更新されるようです。
事前に用意しておくプリント部品
商品が届く前にプリントデータの公開があり、そのデータをもとにプリントした物です。データには使用するフィラメントの種類と設定等も開示されています。
写真には写っていませんが、この他に持ち手の部品が一つあります。私は使わないかなと思いプリントしていません。
このプリント部品はZ軸の補強パーツなのですが、この矢印が入ってる箇所の使い方がよくわからん。
矢印とナットの仕込み位置的に、押しボルトと締め込んでの使用を想定していると思うのですが目的がはっきりしません。
Z軸のY方向に対する傾きを調整するのかな?うーん知ってる人いたら教えてください。
実際に取り付けてみる
取り付け自体はそこまで難しくないのですが、いかんせん情報不足なので与えられた情報(YOUTUBE動画のみ)でな何とか取付ける。
先述のZ軸の補強パーツは動画を見れば取り付けは用意だと思います、詳しいパーツの取付等はPRUSA公式のHPも参考になると思います。
問題はX軸の補強取り付けです。今回用意したX軸のエンドパーツを取付けるには、元々付いているエンドパーツから幾つか部品を流用する必要があります。


プーラーベアリング・M3×12ボルト・M3後入れナット等を移植して初めて使用できるようになっています。
補軸の補強パーツ本体時にも問題が発生。ボルトが足りません。
モーターを取り付けているパーツに共締めで取付けるようになっているのですが、ここに付属のボルトを使用するとエンドパーツと補強パーツを取付けるボルトが足りません。
何か無いかなぁと探しているとPRUSA MINIに付属していたスペアパーツがありました、足らなかったボルトはキャップ付きボルトのM3×20です。


※このボルトが足らないのも出資者の方達がコメント欄でクレームをいれて、近々何かしら動きがありそうです。
無事に補強用パーツを取り付けたら、この締め付ける前にX軸の水平の傾きの調整をする為にプリントしてあった治具をX軸のスムースロッド下にセットします。
大体こんな感じで置いてみて治具とスムースロッドに隙間がない状態で締め付けるようですが、私の場合締め付けても再度Z軸を上下して見てみると幾らか隙間があり調整しきれていないようです。
金属製のプレートの穴を長穴にするともうちょっと調整代ができるかな。
あと上にも書きましたが、このパーツの矢印の部分の意図がよくわかりません。
使用するボルトも一本しか同梱されていないので(足らないだけかも)、どちらかの矢印の方向に調整するのだと思うのですが動画を見てもはっきりしません。
※このパーツの説明も出資者の方がコメントで要望を出していたので、また動きがあるかもしれません。
とり敢えず取り付け終了
色々と問題はありましたが、取り合えず取付けることはできました。
見た目は格好良くなりましたね。補強パーツの効果の程は次回、実際にプリントしてみてレビューしてみたいと思います。
私の愛用している3Dプリンター。3Dプリンター初心者の方にもおすすめです。
巻が綺麗でプリント品質も満足できる、PRUSA純正のフィラメント。少々高いですがおすすめです。