Vlogカメラの決定版と言っても過言では無い『DJI Osmo Pocket3』(以下Pocket3)の広角レンズアダプターを新しく購入し、DJI純正の広角レンズと比較してみました。
Pocket3に関してはこちらもご参考ください
K&F CONCEPT WIDE ANDLE
今回購入したPocket3用の広角レンズはK&F CONCEPTから発売されている 『K&F CONCEPT WIDE ANDLE』という商品になります。
特徴としては
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FOV112° 35mm約換算14mm
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多層コーティングで水・埃・油などの汚れに強い
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強力なマグネット式
となっています。DJI純正の広角レンズがFOV108°(35mm換算約16mm)なのでさらに広い広角レンズとなっていますね。
K&FとDJI 広角レンズ比較
それではDJI純正の広角レンズとの比較をしていきます。まずは外観上の違いから見ていきましょう。
外観の違い
ぱっと見た目はDJI純正のものと大差が無いようにみえますね。DJI純正のものと並べて見てみましょう。
全体的に黒で統一されているDJIに対して、K&Fのものは外枠が黒、真ん中が白、本体取付側が黒となっています。
より広角の仕様だからか後玉の大きさはK&Fの方が小さいですね。
レンズの厚みはノギスで計測したところ、K&Fが6.8mmに対してDJI純正が6.7mmと0.1mm差なのでほぼ一緒ですね。
重量はDJI純正広角レンズが3.8gでK&Fの広角レンズが5.7gとなっています。2gの差なので手に持ってみても殆ど違いが判りません。
使用感の違い
続いて実際にPocket3に取り付けて使うときの取り付け易さや使用感の違いですが、DJI純正の広角レンズに比べてK&Fの広角レンズはマグネットの強さが強力です。
DJI純正のものは装着して持ち歩いていると、磁力が頼りないので外れないか気を使うのですがK&Fの磁力ぐらいあれば安心して使えそうです。
実際に写る範囲の違い
次に画角の違いから実際に映る範囲を比べてみます。
同じ場所から広角レンズ無し・K&F広角レンズ・DJI広角レンズで撮影した動画からの切り出しです。
画面左右の建物を見てもらえると違いがよく分かると思いますが、K&Fの広角レンズが1番広く写っていますね。
続いてもう一枚の比較画像です。
こちらの比較画像でも後の高いマンションを見てもらえると違いがよく判ると思います。
さらにもう1枚比較画像を見てましょう。
こちらは白い歩道を見てもらえれば一目瞭然ですね。写る範囲としてはK&F広角レンズ>DJI広角レンズ>レンズ無しとなります。
レンズ性能の違い
最後に広角レンズとしての性能の違いを見てみましょう。まずは解像性能から。
先程の比較画像で見比べてみます。広角レンズを使用していない画像に比べると、K&Fの広角レンズとDJI広角レンズの画、どちらもの画も端の解像が甘くなっているのがわかります。
広角レンズの画をさらに等倍で比較してみます。
画面端にあるベンチを拡大してみましたがどうでしょうか。明らかにK&Fの広角レンズの方が解像が甘いというか流れているように見えますね。
レンズの解像性能の面ではDJI広角レンズ>K&F広角レンズと言えそうです。
湾曲収差と逆光性能
次は湾曲収差と逆光性能を見てみます。
DJI広角レンズとの比較映像はありませんが、K&Fの広角レンズはDJI純正の広角レンズと比べて樽型の湾曲が強いです。
逆光性能も同じく撮り比べた画はありませんが特に弱いと言った印象はありませんでした。光源を入れてこれだけ撮れれば個人的には優秀だと思います。
比較動画
今までの内容と重複しますがYoutubeに比較動画を上げています。
今までいくつか動画を出していますが、初めてナレーションを入れてみました(緊張した.....)。滑舌が悪く籠もる声なのでお聞き苦しいですがご了承ください。
感想・まとめ
今回は『DJI Osmo Pocket3』用の広角レンズの比較をしてみました。
比較動画の中でも言っていますが、個人的にVlog用途としては広く写っているほうが嬉しいので、少々の隅の解像の甘さはあれど「DJI純正広角レンズ」より「K&FConceptの広角レンズ」の方が使い勝手が良いかなという結論です。
湾曲の強さも上手いこと取り入れれば映像のアクセントになりますし、マグネットもDJI純正より強力なのがポイントが高いと思います。