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中年オヤジの趣味と備忘録ブログ 

GRⅢ ワイドコンバージョンレンズ GW-4 レビュー

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以前の記事でも少し書きましたが、以前から気になっていたGRⅢ用のワイドコンバージョンレンズ『GW-4』を購入して使用してみました。

結論から書くと

重い・デカい・けど写りが良い

ですね。では詳しく書いていきたいと思います。

 

ワイドコンバージョンレンズ『GW-4』とは

ワイドコンバージョンレンズ『GW-4』とはGRⅢ・GRⅢHDF用のワイコンレンズで公式から幾つか発売されているアクセサリーの一つとなります。

以前記事に書いたテレコンバージョンレンズ『GT-2』と同じ扱いのもので、取り付けるにはレンズアダプター『GA-1』が必要になります。

こちらも同じく地味に高いです。けどロック機構が付いているのでワイコンを付けるならロック機構無しの社外品はおすすめしません。
『GW-4』の特徴としてはGRⅢに取り付けることで画角を0.75倍に広げることができ、28mm×0.75=21mmの画角で撮影することが出来ます。
なおレンズアダプターの『GA-1』は電子接点を備えており『GW-4』を自動検知することで手ぶれ補正の最適化を行ってくれます。
この辺りは以前記事に書いたGR3x用のテレコンバージョンレンズ『GT-2』と同じような作りになっているようです。

 

GW-4とGA-1を詳しく見てみる

GRシリーズの箱はアクセサリー類もグレーに統一されていますね。

内容物は3点でワイコン本体とゴム製のフードに携帯用のポーチになります。

3郡4枚のレンズ構成となっており前玉は大きな凸レンズになっています。
先端に72mm用のネジが切ってあり、公式では取り付け不可になっていますがフィルター系も付けられるようです。今度また試してみよう。

後玉側はレンズアダプター取付用に49mmP0.75のネジが切ってあります。

付属のラバーフードはお世辞にも使い易いとは言えず、試しに付けて見ましたが多分私は今後使うことは無いなと思わせるぐらい取り付けにくいです。

『GW-4』単体の重量は266g(前後キャップ含む)となっており、ちなみにGR3単体は。。。

約255g(バッテリー、カード含む)なので「ほぼ同じやないかーい!」と測りながら一人で突っ込んでました。

『GA-1』は言うなれば電子接点付きの筒です。

『GW-4』を取り付けることで爪が押され電子接点が通電する仕組みになっているようです。このあたりもテレコンバージョンレンズ取付用のGA-2と同じですね。

『GA-1』単体の重量は18gとなっています。
 

GRⅢに取り付けてみる

では実際にGRⅢに取りけてみます。

まずはGRⅢのレンズリングを外して『GA-1』をカチッと取り付けます。きちんとレンズ接点でワイコンを認識してくれるって真面目な物作りしてますよね、RICOHって。

次に『GA-1』の先端のネジに『GW-4』を取り付けていきます。思いっきり締めたい気持ちはわかりますが、なにせ相手はプラなので適度に締めましょう。

以上で取り付け完了。うん、なかなか迫力ある面構えのGRになりました。

GRⅢ+GW-4+GA-1の重量は・・・・・・脅威の524g!
もうこれはGRとは違うコンセプトのカメラだと思ったほうが良いかも知れませんね。

『GW-4』を取り付けると背面液晶にWIDEと表示されます。

重量もさることながらかなりフロントヘビーにります。

もともとグリップの浅いGRⅢでは少し心もとなかったのでサムグリップをつけてみました。はじめは違和感ありましたが慣れてくれば中々良いです。

サムグリップは社外品で幾つか販売されているようです。
 

もう一つ注意点として前玉が大きいので机に置いた時に前上がりになります。

前述のラバーフードは取り付け難さと位置合わせが面倒くさく、ゴミも付きやすそうな素敵な仕様になっています。
 

画角の違いを見てみる

では実際に『GW-4』を取り付けたGRⅢの画角21mmは、もともとのGRⅢの画角である28mmと何の位違うのか見てみましょう。
※比較撮影するに当たってGRⅢHDFにGW-4を取り付けて撮影していますが、HDFはOFFにしています。また手持ちでの比較になりますので構図に微妙な違いがあります。ご了承ください。

まずはGRⅢで撮影した写真、GRⅢらしいかっちりした写りですね。こう改めてみるとGRⅢのレンズって凄いなぁと思います。

おぉ、これは思ったより画角に違いがあるな。立ち位置は一緒で同じ構図なるように撮影していますが、28mmと21mm って結構違うものですね。
では28mm→21mmの順でどんどん比較していきます。

どうでしょうか。個人的には思っていたより違いがあるなと感じました。
勿論、どちらの画角が優れているでは無くて28mmに適した被写体と構図があり、同じく21mmにも適した被写体と構図があると思います。
実際に撮り比べてみた感想でいうと21mmはやっぱり難しいです。個人的に広角が苦手というのもあるのですが、28mmに比べて21mmは構図の整理が難しいというか大変だと感じました。
水平もきちんと意識しないといけないのでスナップ的に撮影するには28mmの方が適しているかもしれませんね。
あと気付いたのは『GW-4』は湾曲収差が少しあるようで被写体によっては気になるかもしれません。

写真下部分、岸壁が28mmで撮影した写真にくらべて樽型に少し湾曲しているのがわかります。
 

作例

以下作例を少しあげておきます。カラー写真はHDFをOFFで撮影しています。

変わってモノクロで撮影しているものはHDFがONになっています。

『GW-4』取付時も最短撮影距離は変わらずに最大撮影倍率は0.35→0.48へと上がり、広角ハーフマクロとして使えるのは嬉しい。

撮影していてふと「何か懐かしい撮影体験だな」と思ったのですが、よくよく考えてみると昔CANONの5DⅡにCarl ZeissのDistagon*21mmを付けてよく撮影していたのを思い出しました。

Carl ZeissのDistagon*21mmも良いレンズで大変お気に入りでしたが、それを思い出させるGRⅢ+GW-4もなかなかの表現力を秘めた組み合わだと思います。

 

番外編 GRⅢxにワイドコンバージョンレンズ『GW-4』を装着してみる

GRⅢ専用に販売されている『GW-4』ですが、レンズアダプターGA-2を使用することでGRⅢxに装着することが出来ます。

上の写真のように組み合わせればGRⅢでテレコンバージョンレンズを使用出来ますが、メーカー非推奨の使い方なので自己責任でお願いします。

気になる写りはどうでしょうか、見てみましょう。

Exifのデータもきちんと40×0.75=30mmになっていますね。写りの方もケラれ等は無く問題ない写りだと思います。

ワイコンを装着してるのにクロップ?ワイコン外せば良いのにと言われそうですが、クロップしても勿論使えます。

GRⅢxのユーザーでどうしてもGRで広角撮影が必要な場合は手段としては有りかもしれませんが、ブログ前半の説明のように『GW-4』は重く大きいです。

GRのメリットを活かすには素直にGRⅢを手に入れるか、広角は違うカメラに任せる方がスマートかもしれませんね。

 

 

感想・まとめ

今回はGRⅢ用のワイドコンバージョンレンズ『GW-4』を購入したのでレビューしてみました。
たしかに重い・デカいですが21mmの画角でしか撮れない写真が確かにあると感じました。レンズの性能的にもコンバージョンレンズを感じさせない写りで素晴らしと思います。
ただ一点湾曲収差が少し出ているので被写体によっては注意が必要なのと、最近は超広角のレンズが沢山でているので、広角好きの方には21mmでは物足りないと感じるかもしれません。
これで
  • GRⅢ 28mm
  • GRⅢ+GW-4 21mm
  • GRⅢx 40mm
  • GRⅢx+GT-2 75mm

と揃ったので撮り比べしても楽しそうだなと思ったのですが、当分暇が無さそうなので先になりそうです。

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