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中年オヤジの趣味と備忘録ブログ 

PRUSA CORE One L を詳しく見てみる

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先日プラハにて行われたPRUSAのイベントで突如発表された『PRUSA CORE ONE L』。

名前に『L』が付いているかには印刷可能サイズが大きくなっているのは想像できるのですが、このプリンターはそれ以外にも大きく進化しているようなので、発表を見た感想を交えて詳しくみていきたいと思います。

 

そもそも『PRUSA CORE ONE』ってなに?

ここ最近はかなりユーザーも増えてきた3Dプリンターですが、幾多ある3Dプリンターメーカーの中でも老舗でありチェコのプラハに本社を置く会社です。

PRUSAの最大の理念は「オープンソース」であることで、 創設者のJosef Průša(ヨゼフ・プルシャ)氏は、オープンソースで自作可能な3Dプリンターコミュニティ「RepRap(レップラップ)」の主要な開発者の一人でした。

その精神を引き継ぎ、PRUSAが開発する3Dプリンターの設計(ハードウェア)も、後述するソフトウェアも、その多くがオープンソースとして公開されています。これにより、世界中のユーザーが改良を加えたり、コミュニティ全体で技術が発展していくことを重視しています。

私も初めて買った3Dプリンターは『PRUSA MINI』で今でも愛用しています。PRUSAの良いところは古くなったプリンターでもファームウェアの更新をしてくれたり、アップグレードキットを使うことで最新のプリンターに更新できたりと一度購入したプリンターを長く使えるところだと思います。

そんなPRUSAが発売しているCORE XY型のプリンターが『PRUSA CORE ONE』になります。

実際に私も『MK4S』からコンバージョンキットを購入して『CORE ONE』を使用していますが、大変良いプリンターだと感じています。

そんな『Prusa CORE One』の大型版(兄貴分)的な機種が今回発表された『CORE One L』になるんだと思います。

 

『CORE One』→『CORE One L』で何が変わった?

初めこの発表を見て「どうせプリントボリュームが大きくなっただけでしょ?」とちょっと冷ややかな目で見ていた私ですが、実は3Dプリンターの肝となるあの部分も進化しているようなので、『CORE One』から『CORE One L』になって大きく変わったところをピックアップしてみます。

ビルドボリュームが体積比2倍でも本体はそこまで大きくない

まずはここ、名前にLとあるようにビルドボリュームが300×300×330と体積比で約2倍になっています。

初見では形が同じなので大きさがピンとこなかったけど並べてみると。。。

たしかに並べて見てみると、本体はそこまで大きくなっていないように見えますね。ただ平面で見てるので実際に設置してみると印象はまた違うと思います。

サイズ比較 CORE One CORE One L
本体サイズ(mm) 415×444×555 469×521×635
本体重量(kg) 22.5 21.9
造形サイズ(mm) 250×220×270 300×300×330

各サイズを比べてみてもビルドボリューム(造形サイズ)は大きくなっているのに対してその他はそこまで大きくなっていないというか、重量に関してはむしろ軽くなっているという訳のわからない事になっています。

どうやらこれは、サイドパネルを従来のスチール製からアルミニウム製に変更したことによる軽量化の恩恵のようです。

オープン型のMK4シリーズと違ってCORE Oneはメンテナンスでプリンター本体を動かすことがあるので軽くなるのはありがたいです。

革新的な新型ヒートベッドを採用

『CORE One L』はビルドボリュームのサイズアップに伴い新型のヒートベッドを採用しています、個人的に今回の変更点で一番大きなところはここではないかと感じています。

鋳造のアルミから作りだした新型のヒートベッドは表面の温度差が99%で2℃未満という驚異的な均一性を実現しているようです。

またヒートベッド下部に設けたファンを利用した強制対流により、最大60℃まで加熱可能なアクティブチャンバー機構も備わっているようです。

うーんこれは羨ましいな、『CORE One』では内部温度が上がるまで少し時間が掛かる印象なので、是非とも『CORE One』でも使えるようにして欲しいな。

 

他社の新型3Dプリンターと比べてどうなの?

3Dプリンターの購入を一度でも考えた事がある人ならわかると思いますが、最近この界隈で勢いのあるメーカーといえば間違いなく『Bambu Lab』だと思います。

かくいう私も会社の3Dプリンター購入の選定を任されたおりに迷いましたが『Bambu Lab』にしました。やはり本体もそうですが保守パーツの入手のし易さも生産国が近いこともあってPRUSA<Bambu Labだと思います。

その他にもいくつかCoreXY型の新型プリンターが発売されているので、仕様上ですが比較してみます。

表にある比較機種は独断と偏見で決めました。

Bambu Labの『H2S』は本体サイズがそれほど違わないのに造形サイズが340×320×340と大きく凄い事になってますね、ちょっと重いですが。

QIDIの『Q2』もこのスペックで¥72,999と大変コスパの優れた機種になっており驚きです。

こうやって表で見ると『PRUSA CORE One L』ってコスパ悪い?いやいやこれはあくまで私が勝手に作った比較表なので、実際にプリントしてみての評価はまた違ったものになると思います。

ただ1つ言えるのはPRUSAの場合は最新機種は暫く時間が経たないと、国内でアマゾン等で手軽に購入できない現状が歯痒いところだと思います。

実際公式のショップにて個人輸入で購入しても関税は掛からず消費税だけなので、送料を考えても殆ど値段は変わらず購入できるのですが、心情的にもお手軽とは言えないと思います。

保守部品もヨーロッパからの輸入になるので、せめてここだけでもアジア圏で買えれば嬉しいのにな(アリエクは無しで)。

その他の『PRUSA CORE One L』についての詳しい情報はこちらをご参考ください。

PRUSAの発表では他にもいくつか気になるものがあったのでこちらの動画もご参考に。

個人的には『PRUSA XL』でのシリコン印刷が非常に興味深いです。もちろんコストにもよるけど、この技術は3Dプリント業界に新たな波を起こすんじゃないかな。

 

感想・まとめ

今回はPRUSAから新たに発表された『CORE One L』について書いてみました。

『Prusa XL』と『MK4シリーズ』の真ん中ぐらいのサイズが欲しいという意見を汲み上げた、かは分かりませんがサイズ的には「待ってました!」というユーザーも多いのではないかと思います。

一方で今回、久しぶりに3Dプリンター関連の記事を書くにあたって色々と調べてみましたが、進化が著しくどのメーカーも色々と魅力的なプリンターを開発されていて驚きました。

特にBambu Labの最新機種はレーザーが付いていたりデュアルノズルだったりと、中々に面白そうな機種を開発されていて尚且つプリント精度も高いときたもんだから、このまま行くと3Dプリンターといえば『Bambu Lab』って時代になるのかも。

いや、もうなってるのかな?

私はというと、やっぱりPRUSAが好きなのでプライベートでは使い続けると思うのですが、会社でもう1台購入するとなったら。。。。。『Bambu Lab H2D』か迷うな~。

MK4SからCORE ONEにしてみたけど良いプリンターですよ

現在ブラックフライデー中なので公式ショップは色々とお得です。

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