
『DJI OSMO Action6』(以下Action6)のアクセサリーである『FOVブーストレンズ』をようやく手に入れたので、今回は『Action5』の『FOVブーストレンズ』と比較を交えてレビューしていきたいと思います。
FOVブーストレンズってなに?
Osmo Action用のアクセサリーで取り付けることによってカメラのFOV(視野角)が182°まで拡張されます。ま、簡単にいうとワイコン(ワイドコンバージョンレンズ)のようなものですね。
Action5のから専用アクセサリーとして発売されていて、私はほぼAction5に着けっぱなしにしています。

まぁ本来はアクション撮影時の視覚的インパクトを増すためのアクセサリーだと思うのですが、アクションカムお散歩おじさんの私はママチャリに乗るぐらいしかアクション(ではないですね)をしません。

じゃなぜAction5に着けっぱなしにしているかというと、家族のVLOG撮影の為です。
上の比較写真のように45°までの水平維持が効くHorizon Balancingでの撮影時に17mm→15mmまで画角を広げる事ができます。
この2mmの差が意外と大きくて重宝しています。ただレンズ自体が大きく剥き出しなので堅牢で雑に扱えるっていうアクションカムのメリットが失われるのが痛いところではあります。
外観と取り付け方法

では早速外見からみていきます。ヨドバシから届いた段ボールを開けると小さな四角の箱が1つ入っていました。


中をあけると円筒のケースが1つ、これをパカッと開けると

『FOVブーストレンズ』が入っています。ケース自体は結構しっかりしたものでAction5用のもの(あれはケースでないか)より良くなっています。

そしてケースとは別にキャップも付属しています。これはAction5の用の『FOVブーストレンズ』に付いてきた物と全く同じだと思います。

レンズ自体は全面が大きな凸レンズになっているのは前回と同じですね。

違うのはレンズ鏡筒部がかなり太くなっています。

『FOVブーストレンズ』単体での重さは40.5gとほぼ公式通りですね。

バッテリー・SDカード込のAction6に取り付けた重さは180gになります。

取り付け方法は始めから付いているレンズカバーを時計と反対に回して外し、『FOVブーストレンズ』を今度は逆の時計回りにねじ込むだけです。
すると自動的に『FOVブーストレンズ』を認識してくれるのでそのまま撮影可能です。Action5の時は手動で設定変更が必要だったのでこの点は嬉しい変更点ですね。
Action5の『FOVブーストレンズ』と外見を比較してみる
Action5用の『FOVブーストレンズ』と外見違いを見てみます。

Action5のレンズと並べてみても前からみたらほとんど同じ。ちなみに右のレンズに傷が入っているのがAction5のレンズです。

横から見ると鏡筒部の太さの違いがよくわかりますね。Action6からセンサーが1/1.1に変更されたのでFOVブーストレンズのレンズ構成が変わっているのかな?。

レンズ外径はAction6用が約38.3mm

Action5用が約38.2mmと誤差程度の違いしかありません。センサーが1/1.1インチになっているけど、真四角センサーなのでほぼ垂直方向にしか大きくなっていないから『FOVブーストレンズ』自体の前玉などは変更点がないのかな?

両機種とも取り付けるためにレンズカバーを外した状態です。こう見るとAction6の前玉はAction5比べて大きいですね。


取り付けた状態は本体が大きくなっているからかAction6の方が見た目のバランスが良いですね。まぁバランスより小さい方が良いんだけど。

レンズキャップはやはり同じものでどちらにも取り付け可でした。ちなみにこのレンズキャップを付けて外出すると90%の確率(数字は適当だけど高確率です)で落とすぐらい外れやすいです。


なので私は3Dプリンターで作ったものを使っています。こういった物がすぐ作れて、紛失してもまたすぐ作れるのが3Dプリンターの良きところ。
一家に1台あると何かと便利です。
画角の変化をみてみる
上でも書いたように『FOVブーストレンズ』は取り付けることによってFOV(視野角)を最大182°まで広げる事ができます。
ただ使用する電子手ブレ補正によって撮れる画角に変化があったり、そもそも選べる手ブレ補正の選択が限られているので注意が必要です。

上の表は『FOVブーストレンズ』有り無しでの選べる電子手ブレ補正をまとめてみました。見てもらえば分かるように『FOVブーストレンズ』使用時は
- RockSteady 超広角・広角
- Horizon Balancing 標準(歪補正)
- Horizon Steady 標準(歪補正)
の4つしか選択しがありません。電子手ブレ補正無しが選べないのはなんでだろ?

変わって上の表はそれぞれの電子手ブレ補正使用時・不使用時の画角の一覧です。
この表をみるて「あれっ?」てなりますよね。そうなんですHorizon BalancingやHorizon Steady使用時の画角は『FOVブーストレンズ』を付けていない時と同じなんです。
いやいやそんな事は無いでしょ流石に、何だったらこっちはHorizon Balancing使用時の画角の広がりを期待して購入しているのに。
ということで論より証拠、実写で確認してみましょう。
実写で比べてみる

まずは『FOVブーストレンズ』での一番広い画角であるRockSteady超広角で撮影して切りだしたものです。前の柵までは1メートルぐらいですが流石に広いですね、真横に近い所まで映っているんじゃないかな。

続いてはRockSteady広角での撮影、これで画角が7mmらしいです。これも結構広いですね。これでアクション撮ったら迫力ありそうだなぁ、私はママチャリしか乗らんけど。

そして問題はここからです。これが『FOVブーストレンズ』でのHorizon Balancingの画角です。いっきに狭くなりましたね、まぁ数字上でも倍以上なのでそりゃそうか。

そして続いてが『FOVブーストレンズ』使用時でもっとも画角が狭いHorizon Steadyで撮影したもの。360°補正できるので便利だけどこれなら『FOVブーストレンズ』付ける意味があまりないかも。。。。

撮影場所が変わりましたが次は『FOVブーストレンズ』有り無しでの画角の違いです。RockSteady超広角での比較では一目瞭然で違いますね。『FOVブーストレンズ』有りの超広角は圧倒的広さでFOV182°の謳い文句は伊達ではないと思わせる広さです。

次は気になるHorizon Balancing使用時の画角の比較です。が、どうにも手持ちでの撮影では正確な比較は難しいようで僅かに構図がずれていますね。。。。。。にしても、これって『FOVブーストレンズ』無しの方が僅かに広くない?まさか、そんな事はないか。

ということで家で三脚に乗せて比較撮影してみた結果がこれです。ん~これ左のエルモのあたりを見ると、ほんの少しだけど『FOVブーストレンズ』無しの方が画角広いよね。どういうこと?
Action5の『FOVブーストレンズ』と比べてみる
いやいや、わざわざあんな大きなレンズを付けてるのに画角が狭くなるなんてことあるの?ということで今度はAction5の『FOVブーストレンズ』と比べてみました。
まずはRockSteady超広角で撮ったものから切り出した物がこれ

これも手持ちなのであまり正確では無いですが、それでもAction5の方が画角が広いのがわかります。そしてAction6の方は収差を補正しきれていないのか流れが大きくみえます。うーん、これはなかなか衝撃の結果だな。

お次は『FOVブーストレンズ』使用時のHorizon Balancingでの比較。一応公証の画角的には同じ15mmなのでこれは同じかな。。。。。いや少しAction5方が広い?

ということで正確な比較をするために家でカメラを固定して同じ位置から撮影したものがこちら。うん、Action5の方が広いねこれ。なんで、どうなってんの?そして絞り解放F2.0のAction6は何故か暗い、F2.8から頑なに絞りを開けてくれない。

ついでにRockSteady超広角でも撮ってみました。これは比べるまでもなくAction5の方が広いですね。上の表にあるようにAction6での『FOVブーストレンズ』使用時のRockSteady超広角は6mmとなっていて、Action5は7mmのはずです。
それでこの差が出るということは何かしら自動認識の補正が上手くいっていないのか、私の『FOVブーストレンズ』が不良品なのか、設定が間違っているのか。。。
一度正月明けにDJIに問い合わせてみようかな。
感想・まとめ
今回はOSMO ACTION 6のアクセサリー『FOVブーストレンズ』が届いたので、色々と撮影したりAction5の物と比べたりしてみました。

ちょっと残念な結果になったけど、私の『FOVブーストレンズ』が不良品でなければDJIのことなのできちんとファームアップで対応してきそうではある。

Horizon Balancingは今のところ画角変わらずだけどRockSteady超広角で撮ったものは広くてインパクのある画が撮れるので楽しいし、アクションする人には良いアクセサリーだと思います。

今回はデフォルト横向きでの撮影だったのでカスタムで1:1の撮影ならまた違った印象になるのかもしれません。
ただ1つ気になったのは、これはDJIだけに限っったことでは無いのですが始めからしっかりと作り込めば対応可能だった事をリリース後に、さも機能追加のようにファームアップで対応する会社が最近多いような気がします。
まぁどこの会社もリソースが限られているのである程度は仕方ないのかもしれませんが、『Action6』の最近のファームウェアアップデートでの8K対応も「撮れるなら始めから対応できなかったの?」とも思ったり。
始めから8K対応していれば製品の印象もまた違ったものになっていたのでは?とも思います。
アップデートで機能が増えるのは嬉しいですが、何か出し惜しみというか中途半端な状態でリリースしている感が否めないなと、最近少し感じています。といっても対応してくれるだけ有り難いのは確かなんですけどね。

話を戻して『FOVブーストレンズ』ですが、アクションをしない私はVLOGとPOV撮影時のHorizon Balancingが少しでも広角になればなと期待して購入したので、今回は少し残念な結果となりました。まぁせっかく購入したので何かしらの改善を期待して、もう少し使ってみたいと思います。
今から買うなら安くなったAction5もありだと思う