
早いもので手に入れてからもうすぐ1年(発売日は2025年3月27日)が経とうとしている『S1RⅡ』。今回は約1年使ってみた感想と、最近一部SNSで色々とLUMIXに対する意見が出ていたので私なりに『LUMIX』について思うところを書いてみたいと思います。
今までS1RⅡを使った感想
結論だけ先に書くと、最高!........では無いけど道具として良く出来たカメラだと思います。
といっても私はプロのカメラマンでは無く、あくまで個人でライフワーク的に家族の写真や動画を撮ったり、ブログ記事で使う写真撮影や稀に会社での撮影等で使用しての感想になります。
完全にお仕事で使ったり、動き物等をメインで撮る方はまた違った意見になると思いますが、今の所私の使用範囲では満足しています。
初感はイマイチだったS5Ⅱ寄りのカメラボディ

手に入れた当初はS5Ⅱにそっくりなカメラボディにちょっとがっかりもしましたが、今はあまり気にならないどころか「軽さは正義」と思うようになり、このボディサイズで良かったと思っています。
重くて大きいと持ち出してもカメラバッグから取り出すのが億劫になるんですよね。

最近は他社のカメラメーカーも搭載してきているチルトフリーアングル機構はモニターの最適解だと思うぐらい便利。あとはこれでもう少しモニターを大型化。。。。は別にいいかな。

当初はS1系についていた肩モニターの消滅にショックを受けましたが、これはこれでスッキリして良い、と思うけど『GH7』にあるオーディオ専用ボタンが欲しかったかも。
あと3連ボタンは相変わらず使い勝手がよく最高です。

今回から動画と静止画の切り替えが物理的なスイッチ方式になったけど、これによってユーザーの設定をより細かくできるので気に入っている変更点です。

ボデイ形状は『S5Ⅱ』と酷似していますが、手に持った感触やボタンの押し心地を含めた操作性は『S1RⅡ』が上です。
性能面では静止画・動画共に満足している

ではカメラとしての性能面ではどうかというと、静止画は高画素化による圧倒のクオリティーで『S5Ⅱ』よりも撮れる画は一枚も二枚上手だと感じています。
高画素化によるノイズの多さ等も今のところ感じないのも(個人的に2400万画素のS5Ⅱとほぼ同等だと思う)初めての高画素機だったけど選んで良かったと思うポイント。

↑この羊さんは『S24-60F2.8』で撮ったものですが、画面真ん中の耳辺りの部分を拡大してみると。。。

こんな感じで羊毛の一本一本まで手触りが伝わるほどにしっかりと解像しています。、耳の産毛の質感なんて凄いですよね。
一方で動画のクオリティーも高く新しく実装されたクロップレス電子手ブレ補正が秀逸です。
上の動画内では電子手ブレ補正強と使用してカメラをパンしていますが、とても滑らかに撮れるので使っていて楽しいです。

そして最近、気に入っているのは『ARRI LogC3』での撮影です。有償のアップグレードになりますが、これを入れる事によってS1R2・S1Ⅱがもう1段高みへ上がります。

ARRI LogC3の色味もさることながら、ARRI 公式の演色のLUTとRec.709にするLUTを別々に当てて調整できるのが調整幅が広く楽しいです。
inaho Filmの伊納さんの動画の説明がとってもわかりやすかったので載せておきます。無料で公開くださっているパワーグレードもとっても良かったです。

あと忘れてはいけないのが、S1RⅡでARRI LogC3を使用して撮影すると最低感度がISO160になる事です。

これは家族のVLOG撮影が主な私にはとても重要なことで、これによりNDフィルターを持ち歩く事が無くなりました。まぁレンズ絞り開放での撮影はSSをかなり上げなくてはいけなくなりますが、そもそも家族VLOGでそんなボケボケな映像はほぼ撮らないので大丈夫。
1年使ってもイマイチだなと感じるところ
じゃあ不満点はないのかというと、もちろんそんな事は無いです。
まずAFが静止画フラッグシップにしては弱いと感じるところです。家に帰ってPCで確認すると「え、ここでフォーカス外すの?」とがっかりする事もたまにあります。
これは私の様なほぼ動き物を撮らない人でも感じる事なので、動き物メインで撮る方には辛いと思います。
LUMIX GFやG9、GH6を経てフルサイズはS1から使っている私からすると、まぁ確実に良くはなって来ているんですけどね。
もう一点はシャッターフィーリングはやっぱり初代S1系の方が良いです。
これがあるから未だにS1は手元に置いてあります。動画の音では伝わりにくいと思うのですがS1のシャッターフィーリングは本当に上質です。撮っていて気持ち良いなぁと思わせてくれるので使っていて楽しいし、良いもの使ってるなと感じさせてくれます。
まぁこれはメカシャッターがS5Ⅱをベースに開発されているらしいので仕方ないですが、ここは何とかS1のシャッターフィーリングにこだわって欲しかったなぁと。
LUMIXってどうなの?
先日某SNSでLUMIXについての話を色んな方がしているのを見て、自分なりの「LUMIXってどうなんだろ?」を少し考えてみました。
先に書きましたが私のLUMIXデビューはGF1です。その当時のメインカメラはCANONの5D2でしたが、GF1は小型でよく写るカメラだなぁという印象で、よく当時の彼女(今の嫁さん)が持ち出して使っていました。
それからNIKONやFUJIFILMも使って一時期はOlympusのM4/3カメラをメインで使っていた時期もありました。当時は物撮りから星景写真までM4/3で撮っていたので特に最新のフルサイズカメラが必要としていた訳でもなかったと思います。
そんな折にLUMIXが35mmフルサイズ・ミラーレスカメラをリリースしたというので、量販店に実機を見に行き手に持ったときに衝撃が走ったのを未だに覚えています。
あの当時はどのメーカーもミレーレス故の小型化を全面に押し出した商品展開をしていましたが、まさか最も後発リリースになるLUMIXがレフ機並の筐体のカメラを開発・販売してくるとは思ってもいませんでした。

当時はLUMIXのG9を使用していたのですが、M4/3の中でも大型カメラだったG9よりも一回り以上大きく重いカメラに驚いたと同時に「自分が欲しかったのはこういうカメラかも」と気付き初代S1を即購入しました。
あの当時S1は特別リーズナブルな値段設定でも無く、他社と比べてAFも弱く(特に動画)、レンズラインナップも乏しかったシステムなのに何がそんなに惹かれたんだろうと考えたのですが、多分ロマンだと思います。
鈍器なような大きさ重さのボディに、大きな丸形アイカップを採用した高精細なEVF。手に余るような大きなグリップに、有無について賛否両論があるのに無駄にスペースを取っている肩液晶。
そして統一性の無い電源ボタンの横の一等地に何故かイルミネーションボタンを配置。
ただ動画性能(S1は有償のアップグレードが必要)に関しては後に発売される『S1H』を筆頭に他社を圧倒していたと思いますし、静止画の性能(純粋な画質)も個人的には凄く高いレベルのものだったと思います。
当時の私はそういった一転突破型で良い意味で変態的なスペックや欠点も含めその全てにロマンを感じたんだと思います。
いや、いまでも初代S1には同じ思いを持っているので手放せないのかも。
そして時は流れ、ユーザーが待ちに待ったLUMIXのフルサイズ・フラッグシップカメラが発売されたのですが、リリースされたカメラは初代S1の系譜ではなく、弟機である『S5Ⅱ』をベースにしたものでした。
この時点でロマン(という名の変態性能)を求めてフラッグシップ機を待っていた古参のユーザーは違和感を感じたのでは無いでしょうか、かく言う私もその一人でした。
そしてLUMIXがフラッグシップ機を開発するのにかかった時の流れは、ライバル他社がカメラの性能向上に費やし時間でもあります。
今まで他社を圧倒していた動画性能も、そこまでアドバンテージがあるとは言えなくなり、カメラの本体の作り込みを含めて今までの一転突破型のロマン感じるカメラでは無くなったんだと思います。
じゃぁ『S1RⅡ』は駄目なカメラなのか?『LUMIX』はオワコンなのか?と問われれば、全くそんな事は無いんじゃないかなと。
リアルタイムLUT(これも似たような機能が他社も搭載しだしたか?)やクロップレス電子手ぶれ補正などLUMIXにしか無い魅力的な機能もあるし、その他もろもろの細かい設定等もLUMIXでしか出来ない事もあります(細かすぎて良くわからない物もあるけど)。
そして新しいS1系に関しては全体的なバランスが良く、とても使い勝手の良いカメラだと感じています。
とはいえ映像や写真の第一線のプロが諸手を上げて歓迎するかと言えば。。。。。AF性能や周辺機器を含めて中途半端感があるのも否めません。
じゃライトユーザーの方が40万以上するS1Ⅱ系を選んで買うのかというと、う~ん多分選ばないですよね。自分が初心者でその金額出せるならα7V買うわな。。。。。。
と、ブランディングも含めて今のカメラ業界であまり上手く立ち回れてないように思うのと、他社に比べて会社がどこまでカメラに本気なのかが良くわからないのがユーザーを不安にさせているような気がします。
いちおうHP開いた真ん中にカメラがあるのでそれなりに大事にしているブランドだと思うのですが。
感想・まとめ
今回は『S1RⅡ』の約1年使用した感想と最近SNSで目にしたLUMIXについての件について私なり思うところを書いてみました。
まぁ後半まとまり無く長々と愚痴みたいに書いてしまいましたが、LUMIXユーザーとしては沢山の人に使って貰わないと新しいカメラの開発やレンズのラインナップも増えないので、非常に微力ながらブログでもLUMIXの魅力について発信していけたらなと考えています。

そういえばニコンが新工場で交換レンズの生産を始めるようですが、RED買収といいニコンは勢いがありますね。LUMIXも頑張れー。