
遂に、あの名機がさらなる進化を私の手元にやってきました。前モデル『Pocket3』から約2年半....圧倒的な支持を集めたVlogカメラの絶対的王者、その次世代モデルとなる『OSMO POCKET4』のファーストインプレッションを書いてみたいを思います。
クリエーターコンボを開封してみる
今回私はクリエーターコンボを購入してみました。前回の記事でも書きましたが『Pocket3』とアクセサリーが共通で使える物が多数あるので、既に『Pocket3』を持っている方はスタンダードコンボの方が良いかと。
特に今回はクリエーターコンボにバッテリーハンドルが付いてこないので、お得感が薄いように感じます。

ということで発売日に届けてくれた配送業者の方に感謝しながら早速開梱していきます。

ちょっと段ボールのサイズが大きいような気がしますが、念願の新機種『OSMO POCKET4』が我が家にきました。長年のPocketシリーズ愛用者として新型発売は非常に楽しみであり嬉しい。

早く開封したい気持ちをグッと我慢して外箱の撮影したら、露出をミスってしまった。外箱は何時もの白基調のパッケージですね。

箱の中には大小2個のポーチとステッカーが入っていました。このステッカーってDJIの製品を買ったらもれなく入ってますが、袋から出した事がないな(遠回し要らないと言ってる訳では無い)。

大きい方のポーチに本体含め付属のアクセサリーが入っています。『Pocket3』の時もこんな感じだったかな。小さい方のポーチは本体の持ち運び時の収納用みたいですね。次項でもうちょっと詳しく見ていきたいと思います。
アクセサリー類を詳しくみてみる

ということで、アクセサリー含めて外観をもう少し詳しくみていきたいと思います。箱にメインで入っている大小の2個のポーチはこんな感じです。大きな方のポーチは『Pocket3』のクリエーターコンボのポーチと同じものかな?

気になったので並べて見るとロゴの違いだけで同じものっぽい。

中の仕切りもほぼ同じ。

もう一つの小さいほうのポーチは『Pocket4』本体を収納する為のものみたい。とここで『Pocket3』ユーザーの方は「ん?」となるはず。そうです『Pocket4』にはハードケースが付いてきませんし、『Pocket3』用のハードケースにも微妙に収まりきりません。
前情報で知っていたけど、ハードケース運用に慣れていたのでここはちょっとショックでした。

気を取り直してポーチに入っていた物をチェックしていきます。本体含めアクセサリー類の全てがポーチに入っていました。

クリエーターコンボのアクセサリー類はこれが全てです。左端のケーブルが初め何だろと思ったのですが『Mic3』用のものでした。

ということでクリエーターコンボには『Mic3』のトランスミッターが1つ同梱されています。でもっと『Mic3』はUSBポートがないので前述のケーブルが必要なようです。

ミニ三脚は『Pocket3』の時と同じものでした。

同じく広角レンズも『Pocket3』の時と同じものです。

ネジ穴付きハンドルは同じに見えますが少し外観の仕上げが違っています。USBの仕様も変更になっているのかな?

今回の目玉アクセサリーであるチョンマゲライトもとい補助ライト。意外と小さくて可愛い。


伸ばすとこんな感じです。

ライト部はデュフェーザー付きで調光と光度調整用のボタンが付いています。

試しに付けて見ると意外と明るい。


色温度も変更できるので物撮りや自撮りに意外と使えるのかも、私は『Pocket』で自撮りも物撮りもしないから、このライトを使うのは多分これが最初で最後になると思う。。。。。
本体を詳しくみてみる

はい、お次はいよいよ『Pocket4』本体を詳しくみていきます。ぱっと見は『Pocket3』と違いが無いように見えますね。



気持ち少し大きくなったような気もしないでもない。

『Pocket4』はハードケース運用は想定されていないので写真にあるようなジンバル部をロックするパーツが付いてきます。


取り外しは矢印の方向に回しすと簡単に取れます。取付時はマグネットの力もありスッと取り付けできます。

実際に触るまでは「こんなので大丈夫なの?」と疑問でしたが、これが思っていたよりしっかりとロックできる機構になっていて尚且つ誤って電源を入れても磁力の検出で電源が入らないというセーフティ機構付きです。こういった細かい箇所のアイデアがDJIって得意ですよね。

歴代のPocketシリーズを並べてみました。こうみると段々と筐体が大きくなっているのがよく分かります。

本体を手にもっと見ると表面の仕上がりの違いに気づきます。『Pocket3』よりもボコボコした感じです。

『Pocket3』と持ち比べてみても手触りの違い以外そこまでの変化はあまり感じません。

実際に慣れべて見るとやはり『Pocket4』が少しだけ大きくなっているのが分かります。


僅かですが長くなっいるのが『Pocket3』用のハードケースにも収まらない原因だと思います。

あと違いとしてはジョイスティックの形状があります。『Pocket4』は大きさも突起も大きくなっています。それとマイクロSDカードスロットにカバーが付きました、これは事故防止の観点から嬉しいですね。

モニター部分にあった回転に使う小さな突起も『Pocket4』では無くてなっています。使い勝手が心配でしたが、個人的に無くても全然大丈夫でした。

そして一番大きく変更があったところと言えばここ。モニターを開くと物理ボタンが2個増えています。
左の虫眼鏡のイラストのボタンは一度押すと2倍ズーム、2回押すと4倍ズームに切り替えが可能です。これは便利だわぁ。そして右の『C』と印字されているのがカスタムボタンで1回~3回押しの3パターンで割り当てが可能です。
ここが当初想像してたのと使い勝手が少し違って戸惑いました。というのも、このカスタムボタンでジンバルの設定変更が出来るので、ようやくいちいちメニューから変更しなくて済むと期待していたのですが。。。。。。ここの使い勝手はまた後で。
『Pocket3』と『Pocket4』を撮り比べてみる

さてここからは『Pocket3』→『Pocket4』になって肝心の写りはどう変わったを見ていきます。
比較方法としては上の写真のようにプレートに両カメラを取り付けて色々と動画撮影してきたものから切出した写真から比べて見たいと思います。
4K30Pノーマルカラーでの比較
まずはノーマルカラーから見ていきたいと思います。『Pocket3』のノーマルカラーと言えばカメラ任せの撮って出しで綺麗な映像がとれるので評判ですが、個人的にちょっと彩度が高めの印象があります。シャープネスもやや強調気味なのもあって、パッと見では「映える」画ですがちょっとデジタル感が強い印象がありました。その辺りどう変わったが、見ていきましょう。

まずはちょっと雲が多いが光量の多いシチュエーションでの比較。ぱっと見は同じに見えるけど『Pocket4』の方が若干マゼンタ寄りに見える、それに対して『Pocket3』は少しグリーンに寄っているかな?

今度は薄暗い場所で遠くがかなり明るい明暗さのある場所。これも印象的には上の比較画像と同じ、『Pocket4』がマゼンタ寄りで『Pocket3』がグリーン寄りかな。

次も明暗差が大きなシチュエーションでの比較。これははっきりと違いが出ましたね、『Pocket3』は外の景色が完全に白飛びしてしまっている。
センサー性能の差も勿論あると思うけど露出の合わせ方の違いも大きいように思う。

続いてはロスレスズームでの比較、これはズームしていない換算20mmでの切出し映像。空の色を見ると両機種の違いがよく分かりますね。

そしてこれがロスレスズームで2倍した映像。両機種共にデジタルズームと違い解像感を保っとままのクリアな映像ですが『Pocket3』は一度映像を止めてから操作が必要なのに対して、『Pocket4』はなんとこれが撮影中にワンクリックで出来ます。いや、これは便利だわ。

そしてさらに4倍ズームまでできます。うーん、さすがに4倍は画質劣化が見えますね。
D-LogとD-LogMでの比較
今度は同じく4K30Pでカラーを『Pocket4』はD-Logで『Pocket3』はD-LogMで撮影した映像を切出して比較してみます。

D-LogとD-LogMの違いはざっくりですが上の図の様な感じです。どちらも公式で配布されているLUTを使ってRec.709にしています。

まずは素のD-LogとD-Logmの状態の比較から。こうやって比べて見るとD-LogMはLogと名前が付いてはいますが、それなりに色が有りそのままでもある程度は使える印象ですね。変わってD-Logは他のカメラのLutと同様に彩度とコントラストが低い画になっています。

そしてこれが公式のLutを使ってRec.709にした映像の切出し。『Pocket3』は程よく色付けされており、この状態で十分使える印象がありますが『Pocket4』は比べると若干色が薄い印象があります。
が、実際に見えていた風景は『Pocket4』が近いです。この日は雲の多い明け方早くの撮影だったので『Pocket3』のような彩度が強い感じでは無かったですね。
色の出方もノーマルカラーの比較時と同じく『Pocket4』がマゼンタ寄りで『Pocket3』がグリーン寄りに見えます。

次は日中での一枚、色の違いは同じですが中央の木や画面右側の建物の影の部分等を見ると『Pocket4』は暗部が粘っている感じがしますね。そのせいか『Pocket3』はメリハリの効いたコントラストの高いパキッとした画に見えて、変わって『Pocket4』は少し柔らかい感じに見えます。個人的な画の好みでいうと『Pocket4』かなぁ。

続いては明暗差が大きなトンネル内でのショットからの切り抜き。ここでもノーマルカラー同様に『Pocket3』は白飛びしている箇所が『Pocket4』ではしっかりと残っていますね。うむ、伊達に14ストップって謳ってないな。

今度は両機種ともに純正広角レンズを付けての撮影からの切出し。微妙にカメラの位置が違うので見え方は違いますが、色の違い以外はこれと言って広角レンズ時の写りに変化は無いかな。
D-Log→Rec.709とHLG→Rec.709での比較
次は『Pocket4』では省かれた撮影フォーマットですが、HLGで撮影をしDavinciResolveを使用してRec.709にしたものとD-Logを比べてみます。
一応前置きとして、もともとはHLGで撮影したものはHLGを正しく表示できるモニターで見るのが最適解なんですが、HLGで撮影したデータをRec.709に変換してSDRモニターでも正しく見えるようにしてみようって事をやってます。
何でそんなややこしい事をするのかというと、私の認識不足から誤解を与えかねないので書きませんが『Pocket3』購入時から私はこのスタイルでよく撮影しています。

まずはD-Logの比較でも上げた朝方の光量の少ないシチュエーションからの切出しから。『Pocket3』のHLGの画像はD-LogM→Rec.709時と比べて彩度はかなりスッキリした感じに見えますね。色の出方もD-Log→Rec.709とD-LogM→Rec.709の間ぐらいでしょうか。露出に関しては実際の明るさより少し明るく撮れていますね、『Pocket4』が実際の見た目に近いと思います。

次は日中の撮影からの切出しです。こう見ると『Pocket3』のHLG→Rec.709はD-Log→Rec.709に比べて少しコントラストが高めでしょうか。『Pocket4』は少し眠たい感じもしますがD-LogはLut適応で終わりじゃ無くて「ここらから好みにしてね」ってフォーマットなんでしょうね。個人的には『Pocket4』のD-Log→Rec.709は自然な感じで好きです。

続いて明暗差が大きなシチュエーションでの切り抜きで比較。こういった場面だと以前のD-LogM→Rec.709だとHLG→Rec.709の映像と比べて明るい所が飛びがちだったのですが、『Pocket4』のD-Logは暗部の粘っているし外の明るいところも大丈夫そうですね。
Action6との比較
次はDJIのハンドヘルドカメラでPocketシリーズと人気を二分するといっても過言ではないActionシリーズの最新作である『Action6』との比較です。
撮影設定は両機種とも4K30Pに設定して『Pocket4』がD-Log→純正LutでRec.709に、Action6がD-LogM→純正LutでRec.709へ、そして『Action6』はHorizon Balancing(水平維持で画角が換算15mm程)で撮影したものを切出しています。

まずは日中晴天時の撮影から切出しで比較、こうやって並べ見比べてみると色が全然違いますね。『Action6』は色温度が暖色傾向なのか黄色掛かってみえます、『Pocket4』はこれまでの比較通り少しマゼンタにいる感じかな。
画角の差はひとまずおくとして、ぱっとみでパンチが効いて目を引く画なのは『Action6』だと思いますが拡大すると精細感は『Pocket4』が上です。

上の比較撮影した『Action6』映像を拡大したものがこちら。

そして同じサイズに拡大した『Pocket4』の映像がこちら。明らかに『Pocket4』の方が精細感があるのが分かると思います。
ただ画角も違うし、そもそもがコンセプトが違うカメラなのでこの画質の差だけで優劣が決まるわけでは無いのは十分承知しています。
両シリーズとも最新機種が出たのでこちらの記事もリライトしてみるかな。

次は明暗差の大きなシチュエーションでの比較映像。よく見ると『Action6』は左端にPocket4が映り込んでいますね、失敗したなぁ。
両カメラのダイナミックレンジは公式では『Pocket4』が14ストップで『Action6』が13.5ストップとなっていますが、上の比較では『Action6』方が明暗差をうまく写しだしているように見えます。これは『Action6』が常にHDRで撮影しているのからなのか、ただより自然に見えるのは『Pocket4』だと思います。
Pocket4になって使い勝手は向上したのか
次に実際に使ってみて感じた『Pocket3』→『Pocket4』になって良くなった進化ポイントですが、まず何と言っても内蔵ストレージが107GBになった事と転送速度がめちゃくちゃ早いです。

『Pocket3』ではマイクロSDカードからPCへの取り込みは自分の環境でせいぜい約90MB/sでしたが、『Pocket4』になって同じ環境でも500MB/sは出ています。
取り込み速度が5倍以上って凄くないですか?ほぼストレスフリーで取り込めるのでこの点は非常に進化を感じます。

そして使い勝手の向上で言えば、モニターを回転すると現れる新たに設けられた2個の物理ボタンの恩恵も大きいと言えます。
まずズーム専用のボタン(録画中にロスレスズームできるのが非常に大きなメリット)が出来たのと、カスタムボタンで色々な設定を変更できるのが非常に便利です。
ただ前述したようにこのカスタムボタン難点が1つあります。それはジンバルモードの変更に制限が有ることです。
カスタムボタンでのジンバルモード変更に制限がある
カスタムボタンを使用してのジンバルモード変更については以下の方法で設定できます。

まずカスタムボタンの設定ですがメイン画面を上にスワイプして現れる©をタップします。

すると1回押し・2回押し・3回押しでの各々の設定を変更できる画面になります。そして問題なのはここからでして、1回押しと2回押しではジンバルモードの変更は設定できません。現状は3回押しのみジンバルモードの変更が可能になっています。

そして3回押しでの設定でも変更できるジンバルモードはフォローモードとFPVモードのみとなっています。なんで?チルトロックを仲間外れにする理由はなに?
個人的なジンバルモードの使用頻度で言うとチルトロック>フォローモード>FPVなので現状の仕様にとても困惑しているのは私だけでしょうか?
できればファームアップで1回押し・2回押しでのジンバルモードの変更追加と変更項目にチルトロックも仲間に入れてあげて下さい。やっぱり仲間外れは良くないと思うよ、DJIさん。
感想・まとめ
今回は『Pocket3』から2年半振りとなる次世代モデル『OSMO POCKET4』のファーストインプレッションを書いてみました。

発売の噂段階から「今回の4は余り進化していない?」とか「これを買うなら噂の4Pまで待つべき」とか色々と言われていますが、個人的に買って良かったと思っています。
どこでそう思ったかというと、上に書いた使い勝手が向上している進化点も勿論のこと、撮れる画が個人的に好みの進化をしているのが最大の理由かな。
『Pocket3』のD-LogMのように純正Lutを当てるだけではメリハリが効いた画になりませんが、より自然な画になった気がします。また明暗差が激しいシチュエーションでもHLG→Rec.709に見劣りしていないダイナミックレンジも確認できたので非常に満足しています。
まぁカスタムボタンのジンバルモード切り替えの問題は多分他のユーザーの方も不満に感じている箇所だと思うので、そのうちファームアップで解決してくれるだろうと期待。たのみますぜ、DJIさん。
という事で個人的見解として『Pocket3』から買い替えは有りかと、ただし慌てずに『Pocket4P』を待つという選択肢も間違いではないと思います。だけど確実に筐体が大きくなるであろうことは言わずもがな。
また使い続けていくと色々と見えてくる部分や、今回は時間が無く出来ませんでしたが、夜間の高感度撮影の比較やトラッキング性能の比較もまた時間が出来次第追記したいと考えています。
Pocket3からの乗り換えは十分検討に値するかと思います。
詳しくは過去記事をどうぞ。
