
数年ごとにフッ素加工が剥がれてその度に買い替える「フライパン消耗戦」。そんな戦いに嫌気がさして手を出した本格的な鉄製のフライパンは「油ならし」や「サビ対策」等のお手入れが面倒で結局使わなくなる。。。。
今回は、そんな「フライパン難民」に救いの手を指しべてくれる素晴らしいフライパンを購入したお話です。
- フッ素加工の鍋から買い替えた理由
- 鋳物ホーローフライパン VERMICULAR(バーミキュラ)
- 外観を詳しくみるついでに以前使っていたフライパンと比べて見る
- 実際につかってみて気づいた事
- 感想・まとめ
フッ素加工の鍋から買い替えた理由
家事の分担で結婚前からキッチンに立つことが多かった私は長い間フッ素加工のフライパンを使って料理してきました。

フッ素加工フライパンのメリットは何と言っても「食材がくっつかない・焦げ付かない」これに尽きると思います。また食材がくっつかないので油の量もほんの少量で済むので非常にヘルシーな調理ができこともメリットですね。
そしてフッ素加工のフライパンの多くはベースの素材に軽くて熱伝導率の良い「アルミニウム」を仕様しているので他の素材の物と比べて圧倒的に軽い為に取り扱いが楽です。
「そんな利点しか無いフライパンなら買い替える必要ないやん?」というツッコミがきそうですが、フッ素加工のフライパンには大きく5つの欠点があります。
1.寿命が短くて基本的には「消耗品」である
フッ素加工の最大の弱点は寿命です。どれだけ丁寧に扱っても、数年(早ければ数ヶ月〜1年)でコーティングが摩耗し、焦げ付くようになります。 コーティングの寿命が来たら、基本的には「買い替える(使い捨てる)」しかありません。
2.高温に弱く、強火・空焚きがNG
フッ素樹脂は熱に弱く、耐熱温度は約260℃までです。それを超えるとコーティングの劣化が急激に進みます。 さらに350℃を超えると、フッ素樹脂が熱分解を起こして有害なガス(煙)を発生させるリスクがあるため、強火での調理や長時間の空焚きは厳禁です。
3.摩擦や傷に弱い
金属製のヘラやトング、シェル型のパスタ、あるいは洗う際の硬いスポンジ(研磨剤入り)などでこすると、表面に目に見えない微細な傷がつきます。そこからコーティングがペリペリと剥がれる原因になります。
4.急激な温度変化に弱い
調理後、熱々の状態のままシンクで冷水をかける、いわゆる急冷はNGです。 ベースとなっている金属(アルミなど)と、表面のフッ素樹脂は熱による伸縮率が異なるため、急冷されることでコーティングが下地から浮き上がり、剥がれやすくなってしまいます。
5.調理において「美味しい焼き目」がつきにくい
フッ素加工は食材や油を弾く性質があるため、熱が食材に均一に伝わりにくいという側面があります。また、水分を効率よく飛ばす力が弱いため、お肉の表面をカリッと香ばしく焼いたり、野菜炒めの水分を飛ばしてシャキシャキに仕上げたりする調理は苦手だったりします。

画像はイメージ図ですが、フッ素加工が剥がれたフライパンで調理すると今まで直ぐにくっつきや焦げ付きが出て、調理していて非常にやっかいです。
鋳物ホーローフライパン VERMICULAR(バーミキュラ)
コーティングが剥がれ焦げ付き出したら買い替えるという「フライパン消耗戦」を何年も繰り返している中で一度鉄製のフライパンに手を出した事があります。
初めの頃は良いんです、「この鉄製のフライパンを俺が育ててやるぜー!」と意気揚々と「鉄フライパン王に俺はなる!」ぐらいのテンションなので。

それが時間が立つにつれ「これぐらいの料理なら鉄フライパンを使うまでもないかな」とか使わない言い訳を考え始めて、気がつけばまた「フライパン消耗戦」に身を置くことになっていました。
その大きな理由として鉄製のフライパンには「油ならし」や使用後に油を塗って保管する手間があります。これが毎日の調理時に必要となると中々に面倒くさくなるんですよね。。。。。
そこで何か良いフライパンが無いか探していたのですが、見つけました。というか前々からその名前は知っていたのですが、中々のお値段から見て見ぬふりをしていました。

はい、それがVERMICULAR(バーミキュラ)の鋳物ホーローフライパンです。
VERMICULARは名古屋市にある老舗工場「愛知ドビー」が展開しているMADE IN JAPANの高級鋳物ホーロー調理器ブランドで、フライパン以外にも鍋や炊飯器等も販売しています。詳しくはリンク先をご参考ください。
20cm~28cmまでで浅型・深型のラインナップがあり迷うところですが日常使いしやすいサイズ感でいうと下の様な感じかと。

大は小を兼ねるので迷ったら大きめが良いですが、フライパンって結局使いやすいサイズを追加で購入してしまいますよね。


我が家は結局28cmの深型を購入しました、フライパンは深いと何かと便利なので。
外観を詳しくみるついでに以前使っていたフライパンと比べて見る

箱を開けての初対面は思っていたより小ぶりかな?でした。サイズ的には小さくないのにそう感じたのは多分厚みが薄いからだと思います。

取説を兼ねたレシピ本も同梱されていました。

うーん、中々格好良い綺麗なフライパン。

裏面はこんな感じです、シンプルで好印象。

そして改めてみると厚みが薄い。通常は3~5ミリの厚みがあるのが鋳物ホーロー製らしいですが、このVERMICULAR約1.5ミリと極薄です。水仕事でふやけた手で触ると切りそうで若干怖いくらい薄い(そんな軟な手じゃありません、すみません)。

長年買い替えながら使ってきたフライパンと並べてみるとこんな感じ。少し小さいけど底面がしっかりフラットなのが良い。
ちなみに買い替えながら長年使ったきたテフロン製のフライパンは北陸アルミニウムの極ふかみシリーズ28cm炒め鍋です。
まずは重さの比較、VERMICULAR28cmは1.4kg。鋳物としては軽い方ですが妻に持たすと重いといわれるかな。

対して北陸アルミは1.25kgとそのさ1.5kg。これ凄くないですか?鋳鉄(比重7.3)とアルミ(比重2.6)という比重の違う素材の金属なのに1.5kgしか違わないなんて驚きました。


続いて内径の比較、北陸アルミの28cm極ふかみは約300mm、28cmより2mmオーバーでした。


対してVERMICULAR28cm深型は内径約270mmと厚みをいれたら丁度外径が28cmになるのでスペック通りです。

続いて深さはVERMICULAR28cm深型はスペック通りの60mm。

そして北陸アルミの極ふかみ28cmは斜めからで分かりにくいですが約80mmありました。この深さはなかなか便利でゆで卵とか余裕で作れます。

最後に底辺のフラットな部分の測定。コンベックスを当てての大まかな測定ですが北陸アルミは約190mmという結果。ここがこのフライパンのいまいちな所で、大きい割には一度にフラットに焼ける面積が少ないのです。

対してVERMICULARは約240mmと広く、大きな肉や魚も並べて調理できそうなのが良いですね。
実際につかってみて気づいた事
ここで改めてVERMICULARの鋳物ホーローフライパンの特徴をおさらいしてみます。
1.食材の水分を「瞬間蒸発」させる技術
一般的なフライパンで野菜炒めを作ると、食材から出た水分でベチャッとしがちですよね。 バーミキュラは、独自の「エナメルサーモテクノロジー」によって、落ちた水分をわずか3秒で瞬間的に蒸発させます(フッ素コートの約100倍のスピード)。 これにより余分な水分がたまらないため、もやし炒めはシャキシャキに、ステーキは表面がカリッと香ばしく、旨味を閉じ込めたままジューシーに仕上がります。
2.「育てる」必要がなく、お手入れが楽
通常の鉄フライパンに必要な「油ならし(シーズニング)」や、使用後に油を塗って保管する手間が一切ありません。 サビに強いホーローコーティングがされているため、使用後は食器用洗剤でガシガシ丸洗いしてOKです。
3.鋳物なのに驚くほど薄くて軽い
本来、熱を蓄える「鋳物」のフライパンは分厚く、3〜4kg近くあって片手で振るのが難しいものが大半です。 しかし、バーミキュラは職人技術によって最薄部わずか1.5mmという限界の薄さを実現。26cmサイズでも約1.1kg、私が購入した28cm深型でも1.4kgと女性でも扱える軽さになっています。
4.一生モノにできる「リペアプログラム」
フッ素加工のフライパンはコーティングが剥げたら買い替えですが、バーミキュラは違います。 万が一ホーローが剥がれたり、ウッドハンドルが痛んだりしても、メーカーに送れば古いホーローを全て剥がして再コーティングし、新品同様にして戻してくれる有料サービスがあります。
と、改めて書くともうフライパンはこれを買っておけばOKなんじゃないのというぐらい魅力的な特徴をもった製品ですが、いうても道具なので実際に使ってみないと色々とわからないもの。購入して数ヶ月、使用していて気づいた事と書いてみます。
必ずしっかりと予熱する
正直に書くとVERMICULARを最初に使った時の印象は「焦げ付いて使いにくい!」でした。その原因は単純に私の使い方が悪いせいで、というか使い出す前にしっかりと付属の取説を読まなかったのが原因。

取説に書いてあるようにまずは油を入れて火にかけ、煙がで出すまで加熱します。そこから素材によって火加減をして調理開始していきます。
この油をなじませる準備をしないと食材のくっつきと・焦げ付きがでます。こう書くと何か面倒くさそうに感じますが、実際は油をいれて1分も経たないうちに煙がで出すので(我が家のIHの場合)全然手間では無いです。
野菜炒めや肉料理ならこのまま中火ぐらいで炒め始めれば、良い塩梅で調理出来ると思います。

肉を焼いてみてまず感じたのは火の通りが早いです。なので余分な水分が食材から出ずに食材の旨味を閉じ込めたままにカラッとした仕上がりにできます。

話は変わりますが私鶏肉が大好きなんですが、最近高くて困りますよね。トリムネも好きなんですが、やっぱりトリモモを食べたい。でも高い、卵も高い助けて偉い人。。。。。

写真の料理は鶏肉に片栗粉をまぶしてますが、焦げ付かずに焼けています。

夏と言えば夏野菜。茄子が美味しい季節ですよね。今までのテフロン製のフライパンだと加熱に時間がかかり、ベチャっとしてしまいそうな料理も食材の歯ごたえを残したまま美味しく調理できます。

色々と作ってみましたが、率直な感想は「同じ料理なのにフライパンが違うだけでこんなに美味しくなるのか」です。大げさに聞こえるかもしれませんが、ほんとに料理の出来が変わります。野菜炒めやチャーハンなどは顕著に料理のレベルが上がったのが実感できます。
そしてお手入れも楽で今まで通りに食器用洗剤で洗うだけで良いので、鉄製のフライパンの時のように煩わしさがありません。うーん、もっと早く買っておくべきだったなこれは。
卵や小麦粉料理は少しコツが必要

フライパンで作る王道料理といえば目玉焼き。「料理なのかそれは?」とつっこまれそうですが、素材を器具を使って調理するものは全て料理です←持論
VERMICULARで卵料理を作るときは少しコツというか、他の素材を違うタイミングで素材をいれる必要があります。

まず油をいれます、写真は少し入れすぎてますが御愛嬌という事で。

そして煙がでるまでしっかり加熱。ここまでは一緒なんですが、煙が出たらいったん火を止めて煙が収まるのを待ちます。

そして煙が収まったら卵を投入。ここで焦らず火を付けず白身が白くなるまで待ってから加熱すると美味しい目玉焼きができると付属のレシピ本に書いてありました。

私はレシピ通りには作っていませんが写真のように焦げ付かず引っ付かず上手く焼けました。

ご覧のように焦げ付きは皆無です。このように卵料理や小麦粉料理は火と料理を入れるタイミングに少しコツがいります。
感想・まとめ
今回はVERMICULAR製の鋳物ホーローフライパンを購入したので使った感想を書いてみました。まだ使い始めたばかりですが、今のところは非常に満足しています。もっと使い込んで見ないとわからいない事もあると思うので、何か気づいたら追記または別記事で書いて行こうと思います。

そして購入して2か月、ほぼ毎日使って料理していますが少しフライパンの底が色づいてきたのと汚れが見えてきました。調理するには不都合は無いのですが、取説にお手入れ方法があったので試してみたいと思います。

今年はレンタル畑を借りて夏野菜を色々と植えてみたので、収穫できたらVERMICULARのフライパンで料理してみる予定なので楽しみです。
確かに高いのですが買ってみる価値はあるかと。あとは耐久性がどこまであるか、日常のお手入れだけで5年以上持てばと期待。