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中年オヤジの備忘録ブログ 

GRⅢXがサポートされたのでCapture Oneを買ってみた

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皆さんはカメラのRAW現像ソフトは何を使ってますか?

やっぱり写真管理も含めて使用できるAdobeのLightroomが最有力でしょうか、仕事で使用する人はPhotoshopを必要とする人も多いと聞くのでPs+Lrのプランで使用している人は多いと思います。

その他にもAIを使用した現像ができるLuminarやノイズ除去に定評のあるDxo PureRAW辺りもSNSやネットをみていると人気がありそうです。

もちろん有料ソフトではなくメーカーが用意してくれている純正の現像ソフトも有能な物があります。CANONのDPP(Digital Photo Professinal)等は、当時CANONユーザーだった私もよく使用していました。

そんな私もカメラを始めてからもれなくLightroomユーザーになり、買い切り版の時代は新バージョンがリリースされると都度更新していたのですが、Adobeがサブスクに舵切りをした頃から何か違和感を感じ「俺は死ぬまでAdobeに上納金を納めるのか!(ちょっと大袈裟)」と買い切り型のソフトに移行することを決意しました。

そこで目をつけたのが市川ソフトラボラトリーが開発・販売しているSILKYPIX。当時すでに愛用していたLUMIXにバンドルされていたのをきっかけにRAW現像はSILKYPIXで行う事にしたのですが、たまーに使っていたPhotoshopの代わりができるソフトが欲しくてAffinity Photoも購入しました。

Affinity Photoも買い切り型のソフトで多機能かつRAW現像もできて優秀なソフトで、現在は私のブログ制作工程で無くてはならないソフトになっています。

最近はカメラ内RAW現像も扱い易い機種が出てきて、とりあえずはRAW現像についてはそれなりに満足していたのですが、実は昔から気になっていた現像ソフトがありまして、それが。。。。。Capture One

 

Capture Oneという現像ソフト

前置きが長くなりましたがCapture Oneというソフトについてさらっと書くと

  • Phase Oneが開発・販売しているRAW現像・写真管理ソフトである
  • RAW現像に定評があり(色・解像感・トーン等)カスタマイズ性も良い
  • 便利なテザー撮影ができる
  • 価格が高い

という特徴があります。Phase Oneと言えば憧れの中盤デジカメを開発・発売しているデンマークのメーカーですが、もともとは自社のカメラ用に開発されたソフトのようです。

現在は多数のカメラに対応した現像ソフトのなっており、特に色味や解像感については他の現像ソフトと比べて優秀だという声が多いです。

ですが、上にもあるようにちと料金がお高めです。料金プランは

  • 全部入りのAll in Oneバンドルが¥3,498/月のサブスク
  • Capture One Pro単体が¥2,417/月のサブスク
  • Capture One Pro単体の買切りが¥48,452

となっており2つのサブスクプランに関しては新機能のアップデート対応があり、買切り版に関しては新機能のアップデート対応は含まれていないようです。

うーん現像ソフトに¥50,000弱はだせないなーとずっと二の足を踏んでいたのですが、2つの理由が私の背中を押してくれました。

1つ目はGRⅢXがサポートされたことです。私は基本的にGRはJPEG撮って出しかカメラ内RAW現像で済ませる事にしています。理由はRAW現像ソフトで現像すると何かGRっぽく無い絵になってしまうのですよね(私の力量不足は痛感承知でございます)。

GRついてはこちらもご参考ください

ただ以前にお試しで使ってみたCapture Oneで現像したGRⅢの写真が凄く良い感じで、発色が良くどこかアナログっぽい仕上がり自分好みだったのですが、値段とXがサポートされていないということで購入には至っていませんでした。

そこで2つ目の理由がブラックフライデーセールで半額!もうこの50%OFF・半額って文字にやられてすぐにポチってしましました。

ちなみに購入したのは買切り版です、シンプルなRAW現像しかしないので新機能の追加が無いのは良しとしても、カメラを新調した時に対応出来ずに困りそうではあります。が、基本的にサブスク嫌いなので買切りにしました。

 

CAPTURE ONEと色々な現像ソフトのUIを比べてみる

という流れで憧れのCapture Oneを無事に手に入れたのですが、せっかくなので他のRAW画像のUIと比較してみたいと思います。

まずは定番のLightroomの編集画面がこちら↓

今回比較の為に久しぶりにインストールして使ってみました。右端に編集の為のスライダー等が集まっていて下にスクロールして目的の編集効果のスライダーを探すようになっています。さすが分かり易く扱い易いUIだと思いましたが、ちょっと野暮ったい感じがしないでもない。

 

続いては純国産ソフトのSILKYPIX。最近は会社の合併などがありゴタゴタしているようですが国産ソフトとして頑張ってもらいたいです。

こちらはパッと見て分かるようにアイコンが多めで、各アイコンをクリックすることで編集効果のあるスライダーが出てくるようになっています。ちょっとアイコンを覚えるまでが大変そうですが慣れてしまえば扱い易いUIだと思います。

 

続いては最近ユーザーが増えつつ有るAffinityPhoto2です。もともとがリーズナブルな買切りソフトですが定期的にセールを行っているので購入を考えている方はまめにチェックしてると良いかもです。ちなみに私はユニバーサルライセンスを今の半額で買った記憶があります。

こちらはペルソナという概念が少し取っつきにくい感じがしますが、現像ソフトとしてだけみるとシンプルで分かり易いと思います。現像ペルソナからPhotoペルソナへはシームレスに移れるのでPhotoshopのような作業も簡単にできます。


最後はCapture Oneです。プロ御用達の現像ソフトのUIはどうなっているでしょうか、見てみましょう。

正直に言ってはじめは画面をみて「う~んよくわからん」って思いましたが、触って慣れていくにつれて「お、結構使いやすいかも」って感じました。現像工程で触る頻度が多いのは左上のシェイプ・スタイル・調整・リファインでしょうか。それとは別に画面中央の上に有るアイコンで傾きやらマスクを調整できるのは良いですね。

現像の他に写真管理機能もある同ソフトですが、セッションとカタログの違いがまだよく理解できていません。ここはもう少し勉強したいと思います。

 

ストレート現像した写真を比べてみる

続いてGRⅢXで撮影したRAWファイルを各ソフトでストレート現像(パラメーター等は一切触らずにJPEGに現像)したものを見比べてみたいと思います。

GRⅢXのカメラ内RAW現像

はじめはGRⅢXでカメラ内RAW現像したものから。イメージコントロールはスタンダードを選択して他の設定はデフォルトのまま現像しています。

あらためて見るとスタンダードも良いですね、シャープネスも適度で硬すぎずに赤の発色もスキントーンも綺麗です。

中央辺りを等倍でトリミングしたものです。変に誇張していなくて素直な感じが好印象です。

Literoomでストレート現像

続いてはLightroomでストレート現像したものです。

悪くは無いのですが、なんかちょっとくすんだ感じがします。 上のカメラ内現像に比べて少し暗めの印象も受けますね。

同じく等倍でトリミングしたものです。シャープネスのせいか何かモゾモゾっとした感じがします、顔色も少し悪いですね。

SILKYPIXでストレート現像

お次はSILKYPIXで現像したものを見てみましょう。

発色は悪くないですが少し派手目かな。スキントーンも綺麗ですがシャープネスが強めな感じもします。

こちらもシャープネスの影響かモゾモゾというよりガサガサして見えます。

AffinityPhotoでストレート現像

続きましてAffinityPhotoでストレート現像したものです。

奥の空を見ると露出が少し高めの感じがします。Lightroomで現像した写真に似たような仕上がりで、こちらの方がよりナチュラルな印象を受けます。

肌色は綺麗でシャープネスの影響による荒れは見えませんが、逆に少し甘く感じます。手の辺りなどは他のソフトで現像したものと比べると違いが良く分かりますね。

Capture One Genericでストレート現像

次はCapture OneでプロファイルにGenericを選択してストレート現像したものです。

個人の好みもあるし贔屓目には見ないようにはしているのですが、明らかに発色が良いと思います。子供と望遠鏡、そして少し奥の柵に他のソフトで現像したものより立体感を感じるのはプラシーボでしょうか。

やはり等倍での切り出しを見ても、肌の色の綺麗さと解像感が一枚上手に見えます。

Capture One ProStandardでストレート現像

最後はCapture OneでプロファイルにProStandardを選択してストレート現像したものです。

こちらも上の写真と一緒で発色が良く、奥の海と空に立体感を感じる仕上がりですが若干マゼンタ寄りになっている印象も受けます。

等倍での切り出し。やはりすこしマゼンタ被りしていますが、これはこれでありか。

 

感想・まとめ

今回はRAW現像ソフトのCapture Oneとその他の現像ソフトを軽く比べてみましたが、UIの違いはもちろん事ストレート現像した写真にも思ったより違いがあり驚きました。リサイズしたブログの写真では分かり辛いとは思いますが、オリジナルのサイズで比べると解像感含め結構な違いがあります。

ただ今回はストレート現像した物の比較ですので、現像工程でどういった具合に仕上げるかによっては比較の差は今回の限りではありません。

あとCapture OneのプロファイルですがGRⅢXにはProStandardがありますが、ノーマルのGRⅢはGenericしか選択できません。Phase OneさんGRⅢにも是非ProStandardをお願いします。

 

ネットで情報を探せますが、こういう本を一冊持っていると便利。

モノクロ専用のGRが出ないかな~と最近妄想してます。
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