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中年オヤジの備忘録ブログ 

Bambu A1を詳しくみてみる 

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またまたBambu Labから魅力的な3Dプリンターが発表されました。『A1』という名前のプリンターなのですが、これがまたBambu Labらしい魅力的な一台になっているようなので詳しく見ていきたいと思います。

 

Bambu Labってどんなメーカーなの?

そもそも2~3年前から3Dプリンター界隈で良く名前を聞くようになったBambu Labってどんなメーカーなんでしょう?

Bambu Labは2019年に中国の深州で設立された3Dプリンターメーカーで主にコンシューマー向けの製品を開発・販売している会社です。

Bambu Lab製品の特徴としては以下のようなものがあります。

  • AI・IOTなどの最先端技術を搭載した製品開発

Bambu Labの3Dプリンターは、AIによる自動キャリブレーションや、IoTによる遠隔監視・メンテナンスなどの機能を備えています。これにより、ユーザーは誰でも簡単に高品質な3Dプリントを作成することができます。

  • コストパフォーマンスが高い

Bambu Labの3Dプリンターは、高性能でありながら、比較的リーズナブルな価格で提供されています。ただ日本での販売価格は円安の影響もあり一概にはいえませんが、それでも性能比で考えればコスパは高いです。

ちなみにBambu Labの創業者や開発者の多くはドローンやジンバルで有名なDJIの元エンジニアです。資本関係や直接的な関係はないのですがDJIで培ったAI技術や制御系の技術が3Dプリンターに生かされているのは確かだと思います。

Bambu Labの代表的な製品にX1シリーズやP1シリーズなどがありますがどちらもCore XY構造のマシンになります。

それにたいしてA1シリーズはオープンタイプ構造のマシンになり、すでに発売されているA1miiniはとても評価が高いようです。

そしてこの度、発表・発売されたのが『A1』になります。

Bambu Lab A1miniに関してはこちらもご参考ください

 

Bambu Lab A1ってどんな3Dプリンター

上でも少し書いたように今までのBambu LabのCore XY構造の3Dプリンターと違い、A1miiniと同じオープン型のベッドスリンガータイプの3Dプリンターです。

A1miniでは片持構造だったのが門型構造になってよく目にするベッドスリンガータイプのプリンターに見えます。兄弟機であるA1miiniとの比較をしながら見ていきたいと思います。

 

本体サイズと造形サイズ

本体のサイズは385mm(幅)×410mm(奥行)×430mm(高さ)で重量は8.3kgと比較的軽量となっています。

造形サイズは256mm×256mm×256mmと十分なサイズで比較的大きな物もプリントできそうです。A1miiniとの比較は以下になります。

  A1 A1mini
重量 kg 8.3 5.5
サイズ mm 385×410×430 347×315×365
造形サイズ 256×256×256 180×180×180

本体のサイズはA1miniと比べて大きく重くなっていますが、造形サイズがX1やP1と同じ256×256×256のサイズまで対応できるのが嬉しいですね。

 

印刷速度と対応フィラメント

印刷速度はX1シリーズやP1シリーズと同じく500mm/sとなっており十分な高速プリントが可能なようです。

一方ツールベッドの最大温度は公式では100℃となっていますが、海外先行レビュアーの方々の動画をみると80℃程しか上がらないようです。よって公式にも書いてるように対応するフィラメントはPLA・PETG・TPU・PVAなどのベッドが低温でプリント出来るものに限られます、ここは残念ですね。

  A1 A1mini
印刷速度 500mm/s 500mm/s
対応フィラメント PLA
PETG
TPU
PVA
PLA
PETG
TPU
PVA

 

駆動部はフルメタル使用

駆動部はこの手のベッドスリンガーによく採用されているベルトタイプでは無くて、A1miini同様にフルメタル仕様となっています。

PrusaはX・Y軸はベルト駆動です

ただしZ軸に関しては台形ねじのリニアロッド仕様になっています。A1miniはX・Z共にリニアレールです。駆動部はA1miniの方が優れていると評価している意見もあるようです。

30:00辺りからそのような話をしています。

  A1 A1mini
X軸 リニアレール リニアレール
Z軸 リニアロッド リニアレール
Y軸 メタルローラー メタルローラー

 

AMS lite仕様でマルチカラー対応

こちらもA1miini同様にAMS liteを用いて最大4色のマルチカラープリントに対応しています。

ビームに取り付けることも出来るようです

フィラメント交換時に出るうん◯(色が完全に入れ替わるまでパージして不要な物を排出します)は相変わらず沢山でるようですが、これはもうマルチノズル(PRUSA XLのような機種)でないと解決は難しいでしょうね。
マルチカラーの品質自体は非常に優れているようなので、マルチカラーに挑戦してみたい人は良い選択になると思います。

  A1 A1mini
AMS lite ◯ 4色 ◯ 4色

 

初心者でも簡単にプリントできる

これもA1miini同様ですが簡単に組み立てられるように設計されていて、3Dプリンター初心者の方でも届いたその日に使い出せます。

メンテナンスに関してもノズルの交換が凄く簡単で、ネジ無しでワンクリップでホットエンドの交換が可能です。PRUSAノズルみたいに配線も無くRevo Microのようにクルクルと回す必要もありません。

またステンレス製の交換ノズルは公式ショップから簡単に購入することが可能です。

クイックノズル交換システム
  A1 A1mini
組み立て時間 約30分 約20分

 

アクティブ流量補正・全自動キャリブレーション・モーターノイズキャンセリング搭載

X1シリーズやP1シリーズ顔負けの最新テクノロジーが搭載されています。

全自動キャリブレーション

全自動キャリブレーションは最新の3Dプリンターでは目新しくないですが、気をつけなければいけないのは実用性のあるキャリブレーションなのかどうかです。

A1シリーズの自動キャリブレーションは若干ですがX1シリーズやP1シリーズに劣るようです。劣ると言っても実用上で問題の無い程度ですが、ファームアップで改善できるところなので今後に期待ですね。

アクティブ流量補正

アクティブ流量補正は最近PRUSAでも搭載されたInput ShaperとPressure Advanceのことだと推測されますが、この機能のおかげでオープンタイプの3Dプリンターながら高速プリントできるようです。

モーターノイズキャンセリング

いわゆるノイズキャンセリング機能ですが、ヘッドホンやイヤホン等と同じくノイズの振動周波数を打ち消しているよう。どういった仕組みで動いているのかはわかりませんがサイレントモード仕様時は48dB以下まで抑えることができるというので大した物です。

  A1 A1mini
全自動キャリブレーション
アクティブ流量補正
モーターノイズキャンセリング

 

気になる価格は?

気になる価格は海外で単体で$399、コンボで$559と発表されています。日本での価格は早割得典が適応されて単体で¥70,800→¥64,800と単純計算とそこまでの差は無いですね。

コンボは¥99,800ですので少し差がありますね。詳しくはこちらを参考ください。

  A1 A1mini
単体 64800 47800
Combo(AMS liteセット) 99800 76800

 

リコールを発表

不安定な温度設定と加熱の問題によりリコールが発表されています。

「重要」A1Combo/A1のリコールのご案内

Bambu Labプリンターをご愛用頂き誠にありがとうございます。

一部のお客様は既にグローバルサイトから確認していたのですが、先日弊社A1プリンターのヒートベッドケーブルにより動作不良に関して、全数リコールとさせて頂くこととなります。

ご不便とご迷惑をかけし、Bambu Lab全員一同深くお詫びを申し上げます。

つきまして、リコールの詳細、お客様にお願いするアクションを、下記により説明させて頂きます。

不具合の数的にはそこまで多くないようですが、安全性を考慮して全品リコールとしたようです。またリコールはA1だけでA1miniは大丈夫だそうです。

対応として「返品+返金」か改良版のヒートベッドに交換になるようです、詳しくは公式にてご確認ください。

 

感想・まとめ

今回はBambu Labの新しい3Dプリンター『A1』を詳しく見てみましたが、Bambu Labらしい魅力的な一台になっていると思います。

『A1miini』との違いは造形サイズとそれに伴う本体サイズだけと見ても良いと思います。どちらの機種も初心者から上級者まで満足できるプリント結果を残せる3Dプリンターですが、注意点としてはベッド温度の上限の関係でABSなどのフィラメントは非推奨となっています。

あとはオープン型のプリンターでHEPAフィルター等の濾過システムが無いので匂いが気になるかもしれません。強引にエンクロージャーに入れてしまう事もできますが、Bambu Labは推奨していないようです。

 

汎用エンクロージャー、A1も入りそうです。

おすすめのフィラメントです。
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