お仕事やDIYで電動工具を使う方にはお馴染みの「makita/マキタ」。
そのマキタから新しく発売された充電式ワークライトを購入して少し使用してみたので、軽く使用感等を書いてみたいと思います。
マキタに関しての記事はこちらもご参考ください。
今回購入したモデル
まず今回購入したワークライトは18Vバッテリー用のML817と40Vバッテリー用のML011Gになり、どちらも2023年4月に発売された新商品になります。
今までマキタのワークライトと言えば縦長のスティック型やランタン型等が多かったのですが今回の商品は手に収まる軽量小型ボディになっています。
それぞれの仕様を見てみる
ML011G | 照度(lx) | 光束(lm) | 使用光源 |
全面点灯 | 240 | 300 | LED昼白色8灯 |
横面点灯 | 190 | 150 | |
上面点灯 | 190 | 150 | |
USB出力 | 本体寸法 | 質量 | |
直流5.0V2.4A USBタイプA |
107×77×50 (バッテリ除く) |
190g | |
______________________________________
ML817 | 照度(lx) | 光束(lm) | 使用光源 |
全面点灯 | 240 | 300 | LED昼白色8灯 |
横面点灯 | 190 | 150 | |
上面点灯 | 190 | 150 | |
USB出力 | 本体寸法 | 質量 | |
直流5.0V2.4A USBタイプA |
107×77×50 (バッテリ除く) |
210g | |
表から分かるように40V用のML011Gと18V用のML817にライトとしての性能の差は無いです。
面白い事に本体質量は18V用のML817の方が若干重いです。誤記かなと重い実際に測って見ましたが仕様通りの重量でした。
続いて点灯時間の仕様の差を見てみる
ML011G | 1充電あたりの点灯時間 | |
バッテリ種類 | 全面点灯 | 横・上面点灯 |
BL4080F(8.0Ah) | 約77時間 | 約132時間 |
BL4050F(5.0Ah) | 約47時間 | 約81時間 |
BL4040(4.0Ah) | 約37時間 | 約64時間 |
BL4025(2.5Ah) | 約23時間 | 約40時間 |
_______________________________________
ML817 | 1充電あたりの点灯時間 | |
バッテリ種類 | 全面点灯 | 横・上面点灯 |
BL1806B(6.0Ah) | 約28時間 | 約49時間 |
BL1830B(3.0Ah) | 約13時間 | 約22時間 |
BL1460B(14V6.0Ah) | 約19時間 | 約32時間 |
こちらはもう一目瞭然でバッテリーの差が出た仕様になってますね。
ML011GでBL1806Bを使用した時の点灯時間は77時間、3日以上となっておりワークライトとしての使い方以外にも、災害時のライトとしても申し分ない性能といえます。
ただバッテリーが高価です。純正品で40V8.0AhのBL4080FをAmazonで検索してみると5万円半ばです、高い。
コスパでいうと14Vが良いですね、お値段は1万5千程とBL4080Fの1/3以下です。
実際のサイズ感を見てみる
仕様上は点灯時間以外は殆差が無く、重量に至っては18V用のML817の方が重くなっていますが、実際にバッテリーを装着した使用感はどうなのか比較してみます。
バッテリー未装着だとほぼ同じ、ML011GはXGTの赤文字が格好良いですね。
裏面のバッテリー接続部は大きく異なります。バッテリーの規格が違うから当たり前っちゃ当たり前ですね。
バッテリーを装着して比べてみる
では実際にバッテリーを装着してみます。ちなみに40VバッテリーはBL4040しか手元に無いので、それとの比較になります。
バッテリーの大きさの差がそのまま出ていますね。やはり40Vバッテリーはデカい。
比べるまでも無かったかもしれませんが、バッテリー装着時は40Vバッテリー用のML011Gが大きくなります。ただ嵩張るのかと聞かれると使用用途によると思います。
常に持ち歩くことを想定していると40Vバッテリーは大きく重たいです。作業机にデスクや定盤、または非常用に決まった場所に置いておく等の使い方ならば大きさの差はさほど気にせず容量の大きな40Vの方が優れているかもしれません。
何時も使っているNICHIDOのLEDライトと比べてみる
同じマキタの他のワークライトと比べて見たかったのですが、他の機種は所有していないので普段よく使うNICHIDOのLEDライト「STICK HANDY」と比べてみたいと思います。
私はこのライトをかなり気に入っていまして仕事で4個程つかってます。スティック型で持ちやすく、小型で背面と底面にマグネットが付いているので色んな所に固定できます。フックも着いているのでぶら下げたりもできます。
結構強力なマグネットでピタッと固定できます、便利。
仕様を見て比べてみる
SUTICK HANDY | 照度(lx) | 光束(lm) | 使用光源 |
天面点灯 | 520 | 110 | LED昼光色(6000K) |
側面HIGH点灯 | 180 | 400 | |
側面LOW点灯 | 120 | ||
USB出力 | 本体寸法 | 質量 | |
無し | 36×33×238 | 161g | |
1充電あたりの点灯時間 | |||
天面点灯 | 側面点灯HIGH | 側面点灯LOW | |
7時間 | 2.5時間 | 約4.5時間 |
仕様表から見比べて見ると照度・光束はそこまで違いが無いかなと思います。
光源の色は若干STICK HANDYの方が色温度が低く青みが掛かった感じです。
点灯時間は内蔵バッテリーと取り外し式のバッテリーの差がでていますね、マキタのワークライトの仕様を見た後ではSTICK Hは物足りなさを感じるのは確かです。
実際に使ってみた使用感を比べてみる
仕様では連続点時間の差が顕著にありましたが、実際に仕事で使っているとそこまで差を感じません。この手のライトは補助的に明かりが欲しい時に仕様することが多いのが理由だと思います。
ただあくまで私の作業環境での話なので、電源の取れない暗いところで長時間作業するならもっと差は出てくると思います。
あとはSTICK HANDYは首振り&マグネットで設置場所の自由が効くのが圧倒的に便利です。
ML011G・ML817はその形的に設置にあまり自由がききません、それと照射方向が上・横・両方しか無いのも自由度が低い理由だと思います。
手で持って照らすとなっても重さと形状からSTICK HANDYに分があると言えます。
真四角に近いML011G・ML817はちょっと持ちにくいです。
ただ据え置きで照らす角度が決まっている、または非常用のライトとして置いておく等の使い方なら点灯時間の長いマキタの方が優れていると言えると思います。
まとめ・感想
今回は購入してから少し使っただけのレビューなので、またこれから長いこと使っていくと感想も変わると思うのですが、今のところの率直な感想は「使う環境が限定される」かなです。
上にも書きましたがこの手のライトは補助的な明かりが欲しい時に使うと思うのですが、その当たりの使い勝手がちょっと中途半端な気がします。
設置場所も限定されるし照射角度も限定的、本体は小さくて軽いけどバッテリーをつけると結構大きくなる等など、このあたりのポイントを使用者がどう考えるかで評価が分かれそうなライトかなと思います。
そもそもマキタの電動工具って工具自体に付いてるLEDも結構明るいので、電動工具仕様時に限定するなら使い勝手が良くないとわざわざ使う意味が無いかも。。。
ただ何度も書いてますが非常用に置いておくライトとしてはUSB出力も付いているので、マキタのバッテリーが家に幾つかある人は良いかもしれません、かくいう私もその用途がメインで購入しました。
まぁせっかく購入したので何か使い勝手が上がる方法を模索してみたいと思います。