以前の記事で紹介したPRUSA MINI用のアップグレードパーツ【LVl2】の補強用パーツセットですが、取り付ける事によってプリントにどんな影響が有るのか調べるために実際にプリントしてみました。
PRUSA MINI用アップグレードパーツ【LVl2】に関してはこちらもご参考ください。
PLAとPLA+でプリントしてみる
まずは良く使うPRUSAMENT PLAとeSUNのPLA+を使用してテストプリントしてみました。
こちらPLA+で印刷しています。ちょっと糸引が多いですが綺麗にプリントできていると思います。ただこれだけ見ると取付ける前とあまり変わって無い感じですね。
続いて小さいテストプリントを同じくPLAとPLA+でプリントしました。
あれ、PLAが綺麗にプリントできてる。。。というのも以前の記事でも書いたのですがホットエンドをRevo Microに交換してからPLAでのこの手のテストプリントがどうも上手くプリントできていなかったのです。
最近はこの手のテストプリントを余りプリントしていなかったのですっかり忘れていましたが、改善していますよね。
PRUSAMENT PLA で以前プリントした物と比較してみる
小さなプリントでは判断しにくいので大きなテストプリントしたのが以下です。使用したフィラメントはPURUSAMENT PLAです。
おぉ、これは明らかに改善してますね、続いて細部の比較を見ていきます。
おぉ、綺麗にプリントできてる!これはもう疑う余地のない改善が見られますね。
なぜ補強パーツである【LVl2】で不具合が改善されたのか
しかしここでまた疑問が。【LVl2】はあくまで補強パーツであってホットエンドの交換で生じた不具合の解消には影響が無いと思うのですが、何故プリント品に改善がみられたのでしょうか?
ここで無い頭を使って私なりに2通りの可能性を考えてみました。
- 以前のPLAプリント時の不具合はホットエンドの交換による重量バランスの変化が原因で(X軸・Z軸のバランス)、今回【LVl2】を取付ける事に依ってそのバランスが矯正された。
- そもそも以前のテスト結果の不具合はホットエンドの交換とは因果関係が無かった。
2に関してはホットエンド交換前にPARUSAMENT PLAで同じ物をプリントした物がないので断定はできませんが、あそこまで酷い結果にはいなかったと思います。
それとE3DのYOUTUBE動画で同じ様にRevo Microに交換した人が、PLAが上手く印刷できないとコメントしていたので2の可能性は低いかなと思います。
となると1の可能性が高いかなと考えたのですが、そもそもホットエンドをRevo Microに交換することに依ってヘッドの重量が軽くなってるのでプリント品の精度が上がることはあれど下がることなんてあるのでしょうか?
結果プリント品の質は向上しているので何かしら【LVl2】取り付けの影響があったのは確かだと思うのですが、「これが原因じゃない?」と気付いた方いらっしゃいましたらコメント頂けるとうれしいです。
ASAでテストプリントしてみる
続いてASAでもてすとプリントしてみました、結果がこちら。
全体的に綺麗にプリントできているのですが(糸引が多いのはフィラメントの吸湿だと思われます)注目してほしいのは5個有る円柱部分です。
この部分は0.2~0.5まであるクリアランスの設定でプリント後に円柱が抜けるかを見るプリントです。
取り付け前の物は0.2の部分は円柱が抜けていません。もう完全に引っ付いていて叩いてもびくともしません。
それに対して取り付け後は難なく0.2の部分も円柱が抜けました。これは印刷精度が向上していると言えるのではないでしょうか。
このプリントに関しては、その他の部分はそれほど大きな違いは見受けられませんでした。
あと、その他のフィラメント(PLA・PLA+・PETG)に関しては【LVl2】取り付け前のプリントテストでは全て円柱は取り外せていますので、そこまで劇的な精度向上とは言えないかもしれませんね。
取り付けて比較した感想
ということで簡単にテストプリントしたものを比較してみましたが、いかがだったでしょうか。
一部はっきりしない所があってモヤモヤしますが、結果的にPRUSA MINIのプリント精度は向上していると思います。
ただPRUSA MINIに関しては何もしないストックの状態でも非常に綺麗にプリントできる3Dプリンターです(エクストルーダーの問題やTPU等は苦手ですが)。
とは言ったもののこういった類のものは自分でカスタマイズしたくなるのも趣味人の性、なんといっても楽しいですしね。
PURUSA MINIでもう1段上の高精細なプリントを目指している人は試してみても良いカスタムパーツだと思います。一部不具合や部品不足がありますが。。。
あと使っていて気づいたのですが取り付けた補強パーツにファンの配線が干渉して、プリント中に擦れています。ここも何かしら対策が必要ですね。
おまけ
前回は必要ないのでプリントしていませんと書いた取っ手の部品ですが、プリントして取り付けてみました。デザイン的にも嫌いじゃないし機能性も悪くないです。
Z軸に取付けるハンドルは以前からありますが、そちらは片持のPRUSA MINIのZ軸に負荷が掛かりそう。
対してこちらは真上から持ち上げるので、まだ荷重の負荷が小さくなりそうで好印象ですね。
筆者が愛用している3Dプリンターです。初心者にもおすすめです。
こちらも良く使用するフィラメントです。PLAとPETGの中間ぐらいの感覚。