最近の家庭用3Dプリンターで一番勢いのあるメーカーと言えばBambu Labでは無いでしょうか。
X1やP1SなどCoreXY密閉型の魅力的な機種が販売されており、PRUSA大好きな私も置き場所と資金があれば。。。と羨ましく思いながらよくYOUTUBEで動画を見ています。
そんなBambu Labから小型の3DプリンタA1 miniが発表されたので詳しく見ていきたいと思います。
Bambu Lab A1miniってどんな3Dプリンター
今までのCoreXY密閉型ではなく直行型オープンタイプとなっており、形状はPRUSA MINIのような方持ちですが、細かいところはBambu Labらしい先鋭的な特徴をたくさんあります。
初めて動画を見た時は本体横のAMS liteが存在感に驚きましたが、なかなか良くできた3Dプリンターに仕上がっているようです。
印刷スピードはMAX500mm/sと高速印刷が可能
Bambu Labと言えば高速プリント、このA1miniも「X1」や「P1S」と同等のMax500mm/sの高速プリントが可能になっているようです。
直行型ながらCoreXY型の機種と同等のスピードを実現しているのが凄いですね。ファームアップして高速化したPRUSA MINIとどっちが早いかな、比べてみたい。。。
駆動部がフルメタル使用になっている
直行型ながら高速プリントを可能にしている要因の1つだと思うのですが、ベルト駆動ではなくフルメタルのリニアレール使用になっています。
ベルト駆動タイプより高性能な位置決めが可能だと思うのでプリント品質の向上も見込めますし、ベルト駆動タイプの様に緩みを気にしなくてよいのもメリットですね。
初心者でも簡単にプリント出来る
Bambu Lab A1は3Dプリンター初心者をターゲットにしている為、あらゆる操作が簡単に出来るようになっています。
- 難しい組み立て要らず
- ワンクリップで取替可能な新しいノズルを採用
- スライサー要らず、スマフォアプリから印刷可能
1.本体は完成品で発送されるため、面倒な組み立てはいりません。先行レビュアーの方の動画を見ると、印刷可能になるまでのセットアップ時間は10分~15分程度みたいですね。
2.メンテナンスに関しても、公式動画にもありましたがノズルの交換が凄く簡単です。ほんとにワンクリップで交換が可能のようで、PRUSAノズルみたいに配線も無くRevo Microのようにクルクルと回す必要もありません、素晴らしいですね。
3.プリントまでの操作も簡単で本体UIによる操作性が高そうです。そしてデータをスライサーでGコードに変換する必要もなく、スマートフォンのアプリで簡単に印刷可能です。
いちいちPCを使用しなくてよいのは、初心者の方にはとっつきやすくて良さそうですね。
振動補正・オートレベリング・ノイズキャンセリング等、ハイエンド顔負けの機能満載
筐体の大きさや名前に「mini」とあるからといってこのBambu Lab A1を侮ってはいけません。
レベリングは勿論オートで行ってくれて精度も中々のようです。
そしてドローンで有名な「DJI」出身の方が立ち上げたBambu Labは、洗練された入力整形テクノロジーと共振補正テクノロジーを3Dプリンターに搭載した事で有名です。
このA1miniも同メーカーの3Dプリンターと同じく入力整形テクノロジーと共振補正テクノロジーよって高い印刷性能を有しているようです。
印刷スピードをみても、先行レビュアーの方の動画によると、ベンチテストではX1より早い14分で印刷完了するようです。
筐体が小さな分小さな印刷物では有利なのもありますが、上記にあったリニアレールによる駆動や最適化された振動補正によるところもあるのでしょうね。PRUSAのInput Shaperも素晴らしいですが、こちらもなかなかのテクノロジーですね。
そして驚いたのがノイズキャンセリング機能。ヘッドホンやイヤホン等と同じくノイズの振動周波数を打ち消しているようですが、プリント中の騒音は53dbと驚きの静粛性を実現しているようです。
AMS lite使用で4色のマルチカラーでプリントが出来る
BambuといえばAMSによるマルチカラープリント。A1miniもAMS liteというオプションを使用すると4色でのマルチカラーでのプリントが出来ます。
ただAMS同様にフィラメント切替時には幾分かのゴミが出て、フィラメントが無駄になるようです。こればかりはマルチヘッドで無い限りは仕方ないと思います。
そう思うとマルチヘッドのPRUSA XLを小型化したようなPRUSA XL miniなるものが出ないですかね、既に名前が矛盾してますが。。。。
サイズと価格
本体サイズはL347×W315×H365となっており名前のとおりコンパクトな筐体に仕上がってます。
プリントサイズは180×180×180とPRUSA MINIと同じになっています。少し小さいと感じるかもしれませんが、ターゲットが初心者の方なのでこれぐらいで丁度良いとも思います。私自身PRUSA MINIの造形サイズで困ったことはそこまでありません。
質量は5.5Kgと軽量で持ち運びや設置場所の移動も楽そうです。
そして気になる価格は。。。。。本体のみで$299=約¥45,000と戦略的なお値段になってます。
AMS liteがセットになったA1mini Comboも$459=約68,000となっており、同メーカのX1Combo$1,449やP1S Combo $949と比べて比較的手の出しやすい価格帯ですね。
この値段なら場所が確保できれば欲しいなぁ。
感想・まとめ
今回はBambu Labから新しく発表されたA1 miniを詳しく見てきましたが、コンパクトながらも非常に魅力的な3Dプリンターに仕上がっている印象です。
同メーカーのハイエンド機種に負けない性能と取っ付き易い操作性は、初心者の方のみならずにベテランの方のサブ機としても需要がありそうです。実際に私もベテランでは無いですがサブとして一台欲しいです。
ただ懸念点も幾つかあります。
- 新設計のノズルの値段(一般的なV6ノズル等は使えない)
- ヒートベッドの最高温度が80°と低い
- 造形可能サイズが小さい
- 密閉型では無いのでフィラメントによってはエンクロージャーが必要
とこの辺りでしょうか。それと実際の日本での販売価格も気になる所ではありますね。
幾つかの懸念点を差し引いても魅力的な3Dプリンターで有ることに間違いがありませんので気になる方は日本向け発売を楽しみに待ってみましょう。
近頃は随分とお買い求めしやすい値段になっているようです。