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中年オヤジの備忘録ブログ 

【正式版】Prusa Slicer ver.2.6.0 リリース

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※画像出典 PRUSA RESERCH

PRUSA RESERCHから待望のPrusa Slicer 2.6.0がリリースされました。

blog.prusa3d.com

アルファ版は以前からダウンロード可能だったのですが、この度正式版が満を持して登場となり、今回はver.2.6.0(以下2.6)になり何ができるようになったのかを見ていきたいと思います。

 

ver.2.6.0の新機能一覧

今回の2.6は沢山の改善や機能追加があり、私もまだ全てを理解していないのですが、気になる新機能だけをピックアップしてみました。

  • オーガニックサポート
  • 自動FDMサポートペインター・ペイントチェッカー
  • 文字エンボスツール
  • カットツール
  • 測定ツール
  • ダイナミックオーバーハング速度
  • Printables.comからワンクリックでインポート

一覧に並べただけでもワクワクしてくる機能ばかりですね。次は各機能を詳しく見ていきたいと思います。

 

オーガニックサポート

まずはオーガニックサポートですね。2.6の発表時から気になっていた機能で「こんなサポートで印刷できるの?」って思っていたのですが、実際に見てみてこれは凄いと改めて驚きました。

※画像出典 PRUSA RESERCH

簡単に説明するとツリー状のサポート材を生成することで、接触面積が最低限になり取り外しが容易に、そしてサポート面も傷がつきにくく材料費(サポート材)も抑える事ができる、というすごい機能です。

一見すると良いこと尽くめのようですが、こればかりは実際に使ってみないとわからない事があると思います。

普通にサポートをオーガニックにしたらこんな感じ。
設定の余地はありそうだ。

この機能の実装によりPrusa Slicer でのサポートの種類は

  • グリッド
  • スナッグ
  • オーガニック

の3種類になりました。それぞれの長所・短所があると思うのでまた機会があれば比べて見たいと思います。

 

自動FDMサポートペインター・プリントチェッカー

今までもPrusa Slicer ではサポートが必要な箇所をペイントすることで指定することができていました。

この機能自体がすでに凄く便利なのですが、2.6では新しいアルゴリズムに基づいて自動でペイントすることが可能になりました。

最先端のアルゴリズムによってあらゆる情報(質量・部品の重量・ベッドの動き・押出機の動き・ベッドの接着・材質・橋渡し)を加味し計算されてサポート位置のペイントをしてくれます。

橋渡しで例えると、全長ではなく等間隔に配置され柱を支えるように考えられてペイントされます。

※画像出典PRUSA RESERCH

注意点としてはペイント機能を使わずに、スライス時の設定でサポートを「どこでも」にした場合は新しいアルゴリズムでのサポート生成は行われません。

ペイントサポートツールを開いて自動ペイントを使用して「強制サポートのみ」を選択する必要があります。

左・自動サポート有り  右・サポート「どこでも」を選択

凄く便利な機能なのですが、デフォルトの設定でこの新アルゴリズムでのサポート生成が行われたら便利だなぁと考えた私はズボラでしょうか。

将来的にはそういった選択もできるようになったら良いですね。

 

文字エンボスツール

なんとPrusa Slicer で3Dモデルに文字をエンボスできるようになりました。

いままではCADソフトでおこなっていた事が簡単にスライサーソフトでできるなんて、凄く捗りそうですね。

※画像出典PRUSA RESERCH

使い方は簡単でオブジェクトを右クリックしてパーツを追加→テキストでOKです。

平面だけで無く曲線も可能で、これがスライサーで簡単にできるなんて神機能ですね。テキストはもちろん編集可能でフォントは変更可能です。

 

カットツール

※画像出典PRUSA RESERCH

カットツール自体は以前から使用できていたのですが、今回2.6になってカットツールもお大幅に改良されています。

まず任意の角度でカットできるようになりました。操作も簡単で左のツールからカット機能を選択してShift+左クリックで切断面を作れます。

そしてプリント後の組み立て時に便利なコネクタとノックピンを追加できるようになりました。

サイズや公差も設定できるようで痒い所に手が届くとはこのことですね。大型サイズのプリント時に重宝しそうです。

 

測定ツール

オブジェクトの測定がPrusa Slicer で行うことができるようになりました。

頂点・エッジ・円・平面を認識してサイズと角度を計測できます、さらに測定した長さを基準に微調整ができるのでCADソフトでの操作が必要なくなりますね。

 

ダイナミックオーバーハング速度 

※画像出典PRUSA RESERCH

※画像出典PRUSA RESERCH

この機能はオーバーハングを印刷時に印刷速度を遅くすることができ、必要な時には冷却を強化することもできます。

これによって今までは諦めていた形状のオブジェクトも印刷できたりするのかな?

実際にこの機能を使用して印刷をしていないのでなんとも言えないですが、設定次第では便利な機能になりそうです。

また実際に使用してみて分かったことがあればお知らせしたいと思います。

 

Printables.comからワンクリックでインポート

なんとPrintables.comからモデルをダウンロードするとPrusa Slicerに直接アクセスしてインポートできるようになるらしいです。

今までのダウンロードして そのファイルをPrusa Slicer で開いてという一連の動作がいらなくなるなら便利!と思ったのですが私の環境下ではまだ使用できません。

新しいダウンローダー機能により、ユーザーは Printables.com から直接モデルに簡単にアクセスしてダウンロードできるようになります。Printables.com の PrusaSlicer ロゴをクリックすると、PrusaSlicer の新しいインスタンスが開き、選択したモデルがユーザーのフォルダーに保存されます。ユーザーはダウンローダー ツールに登録し、構成ウィザードまたは設定メニューからターゲット フォルダーを選択できます。

※引用出典 PRUSA RESERCH

とあるのですが、Printables.comのファイルページにPrusa Slicer のロゴが出てこないんですよね。

何か設定がいるのか、まだ実装されていないのか。もし詳しい方いらしたらコメント欄で教えてくださいませ、お願いします。

 

感想・まとめ

実際に使用してみないと分からいですが、便利な新機能が盛り沢山ですね。これから色々使ってみて分かったこと・感想等もまた書いて見たいと思います。

ざっと気になる機能だけピックアップしてみましたが、この他にもフィラメントのプロファイル・単調な線の塗りつぶし・新しいプリンタープロファイルの追加 等など、改善点や新機能がまだまだあるので気になる人はこちらの記事をご確認ください。

 

最近愛用してるPLA+のフィラメントです。

PRUSAといえばこのオレンジですよね、品質も文句無しです。

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