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中年オヤジの趣味と備忘録ブログ 

ORIGINAL PRUSA MK4のファーストレイヤーを見てみる

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チェコ生まれの3DプリンターメーカーであるPRUSAが2023年春に発売した最新の3DプリンターであるPRUSA MK4。

色々な特徴がありますが、何と言っても今機種から搭載されたロードセルセンサーによるオートレベリング機能が他社の3Dプリンターには無い大きな特徴では無いでしょうか。

※ロードセルセンサーとは力(質量・トルク)を検出して電気信号に変換するセンサーのことで、電子はかりや流量計、測定機などに使われています。

そこで今回はPRUSA MK4のファーストレイヤー性能を見てみたいと思います。

 

PRUSA MK4についてはこちらもご参考ください

 

造形サイズいっぱいに印刷してみる

テストに使用したのはEsunのPLA+フィラメントで、一ミリ高さで造形サイズである250×210でプリントしてみました。

使用したノズルは付属していた真鍮製の0.4mmノズル、今のところノズルはこれしか無いので予備のノズルもそろそろ購入しようかなと考えてます。

ObXidianノズルが欲しいけどまだ買えないんですよね、V6ノズルアダプターは購入済みなのでこれでしばらくは凌ぐかな。

 

プリントした物の裏表を確認してみる

3時間程でプリントは終了。MK4は印刷中に進行具合をサムネイルと%で表示してくれるので分かりやすいです。

左下部分が白いのはストロボの光が反射したのもので、パッと見た感じでは端まで非常に均一性があるプリント結果に感じます。

手で触った感触も非常に滑らかで平坦であることがわかります。

 

【ファーストレイヤー性能】表側を見てみる

表側中央

では表側の中央から見ていきます。

真ん中に溝みたいなものが斜めに走っていますが、実際は手で触っても凹み等は分かりません。

上の写真から更に拡大してみました。レイヤーが一部だけ少しプリントの幅が大きな箇所がありますね、溝の様に見えていた箇所だと思います。

 

表側端

続いて表側端をみていきます。

光の下限でテクスチャが分かりづらくなってますが、中央と端で大きな違いは無いようにみえます。

更に拡大してみます。少しピントが甘いですが端まで均一にプリントされていることが良くわかります。

【ファーストレイヤー性能】裏側をみてみる

裏側中央

では裏側を見ていきます。

裏側も問題なく綺麗にプリントされているのですが、何かいますね。

更に拡大してみます。

この緑の物体、実はシートに付着したロードセルセンサーのレベリング時に付くフィラメントのゴミなんです。

以前の記事でも書いたのですが、ロードセルセンサーはP.I.N.D.Aセンサーの様に非接種ではなく、軽く接触して検知します。

ですのでノズル先端に残ったフィラメントがレベリング時にシートにこびり付きます。

この汚れというかゴミがほとんどの物はスクレーパーで擦れば取れるのですが、中にはスクレーパーで擦っても中々除去できない物もあります。

実は今回のテストは、取り切れないゴミのある部分でプリントしたらどうなるかというのも検証したかったのです。

 

裏側端

続いて裏側端にみていきます。

少し端の部分がレイヤーが荒く見えますね、さらに拡大してみます。

やはり少し荒いところもありますが、実際に手で触った感触は凹凸は感じず非常に綺麗にプリントされていて問題はないです。

裏側のゴミ付着部分をみてみる

違う端のゴミの残った部分です。綺麗にシートに残ったゴミがプリントに取り込まれてますね。

ファーストレイヤーの性能的には全く問題なく高性能なオートレベリングだと思うのですが、このシートの汚れ付着が場合によっては厄介ですね。

オートレベリング時にフィラメントを抜いていたら付くことは無いと思うのですが、毎回それをやるのも面倒だし、ファームアップ等で改善してくれたらという思いを込めて一度PRUSAにフィードバックして見ます。もしかしたら解決策があるかもしれませんしね。

全面プリントが終わった後のシート、ゴミが取れて綺麗になりました。

とりあえず汚れが目立ってきたりゴミ付着の場所を使う時は、事前にこの方法で綺麗にするのも有りかもしれませんね。

 

感想・まとめ

今回PRUSA MK4のファーストレイヤー性能を簡単にですが検証してました。

結果は非常に満足のいくレベルの物であり、このレベルの物がユーザー側で何も設定せずに出来ることはPRUSA MK4性能の高さを表していると思います。

しかし、非常に高レベルなオートレベリングと引き換えに新たな問題も出てきました。

それは接触式のロードセルセンサーによる検知時のシートへのフィラメントの付着です。

残ったゴミがプリント物に付くと言っても、ほとんど場合はプリント物の裏面に付着するので問題ないかもしれませんが、物によってはファーストレイヤー面が大事な場合もあります。

また今回の様な色の薄いフィラメントを使用したときは、機能的に問題なくとも外観的にあまり面白くありません。

取り敢えず一度PRUSAにフィードバックをしてみて様子を見てみようと思います。

この記事をお読みの方で何か良い方法をご存じの方はコメント頂けると嬉しいです。

 

揮発性が高いのでシートの脱脂に便利でよく使用します。アセトン系のパーツクリーナの使用は駄目です。

あると何かと便利なキムワイプ。拭き取り作業が捗ります。

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