朝晩は秋を感じる季節になってきましたが、日中はまだまだ暑い日が続いています。
暑い日に食べたいものと言えば「そうめん」ですよね。という事でいささか季節はずれ感も否めませんが、兵庫県のたつの市にある「揖保乃糸資料館 そうめんの里」に行って来ました。
※この記事の写真の撮影・ブログへの掲載は施設の許可を得て行っております。
全国の産地毎に沢山のブランドが有る「そうめん」
一口にそうめんと言っても沢山の種類があり、特に有名なブランドをあげれば
- 播州そうめん(兵庫)
- 三輪そうめん(奈良)
- 小豆島そうめん(香川)
- 半田そうめん(徳島)
- 島原そうめん(長崎)
といった所でしょうか。個人的には太めで食べごたえが有る半田そうめんが、最近の我が家の流行りなんですが、兵庫県民としてはやっぱりそうめんと言えば播州そうめん揖保乃糸となります。
「そーめん♪やっぱり揖保乃糸~♪」とCMソングを口ずさみながら、そうめんを買い物かごに入れるのは兵庫県民の嗜みですね。
そうめんの里は揖保乃糸の歴史がわかる資料館
揖保乃糸資料館そうめんの里はその名の通り資料館です。
そうめんの歴史と製造工程を学習できて、なおかつ美味しい「そうめん」まで食べられるという、そうめん好きには夢の国のような施設になっております。
場所は神戸の都市からだと車(高速道路使用)で1時間半ほど、姫路城からだと車で北西に走って30分程で着きます。
こんな外観の建物が724号線を西に向かって走っていると見えてきます。
隣には立派な生産工場があります。
駐車場は70台程停めることができますが夏場のハイシーズンは訪れる人が多いのでご注意を、勿論無料です。
資料館は2階の有料エリア
そうめんの歴史が学べる資料館は2階にあり、受付で入館料を支払う必要があります。
- 大人300円
- 中・高校生200円
- 小人100円
となっており団体割引等も有るようです、詳しくはこちらをご参考ください。
私は今回流しそうめんの順番待ちのため2階には上がっていませんので写真は無いです。去年訪れた時に上がった感想では、300円の価値は有ると思うので気になる方は是非入館してみてください。
お土産・実演・試食・レストランと盛りだくさんの1階フロア
1階部分も展示物が色々あったり、実演コーナーがあったりして楽しめる様になっています。もちろん1階部分は無料ですので、そうめんを食べに来たついでに見学して楽しめます。
入ってまず目につくのがこの「そうめんすだれ」。
思わず触りたくなるほど綺麗ですが、お触り厳禁です。
お土産コーナーも充実の品揃えです。




そうめん以外も美味しそうなお土産がたくさん置いてありました。
発送の受付もあったので誰か大切な方への贈り物にも良いかもしれませんね。
なかにはこんな高級品も。。。。
試食コーナーもありました、ただ時間が決まっているようなのでご注意を。


売店の隣にはそうめんの製造室がありましたがこちらも時間によっては作業していないのでご注意を。
時間が合わず残念ながら動いているところは見れずでした。
そうこうしているとアナウンスで「只今から実演があります」とのこと。急いで実演コーナーに向かうとそうめんを持った職人さんがやってきました。
「手延そうめん」というだけあって見事な手さばきでそうめんが細く長く伸ばされていきました、いやーお見事でした。
簡単そうに見えるけどそういう物ほど難しく、熟練の業の賜物だったりするのですよね。
お目当ての流しそうめんを食べてみる
お目当ての流しそうめんは1階の中庭のエリアが会場になってます。
流しそうめんのスライダーは2レーン、テーブルは4席でまずテーブルに案内されてレーンを使用するかどうかを聞かれます。そして使用する場合は15分と時間が決められているのでご注意を。
訪れた日は土曜日のお昼少し前。お昼前なので並ばず座れるかなと思ったのですが、4席ということもあり30分程待つことになりました。
おしながきは少なめですがあくまでメインはそうめんなのでOK。ちなみにそうめん巻きずしもオススメです。スライダーは注意事項をよく読んでお楽しみください。
1階のフロアには流しそうめんの会場以外にもレストラン庵という、そうめん料理を食べる事ができるお店があります。
こちらのお店も12時前から待ちができておりました。
いよいよ順番が訪れて、テーブルに案内されました。この真ん中にそうめんを置いて周りの水がぐるぐる回ります。
そうめんが来たので真ん中にセットして、あとは自分たちで周りの流れる水槽にそうめんをいれます。ちなみに写真のそうめんは4人前です。家族四人できてこの後おとなが2人前追加しました。
揖保乃糸のそうめんを家庭で食べた事の有る方は沢山いると思いますが。。。違うんです、全然美味しさが。
茹で加減なのかそうめんの品質なのか分かりませんが、家庭て食べる揖保乃糸より3割増しぐらい喉越しが良いです。一人前なんてペロっと食べられます。
そして本日お目当てのスライダーがこちら。使用可能になると係の人が教えてくれます。
ボールとザルを渡されるので、ボールにスライダーで食べるだけのそうめん(事前に頼んだもの)を移して持って行き、セルフで流します。
ザルをスライダーの後部にセットするのをお忘れなく。
お水も自分たちで蛇口を捻って出していきます。




思いのほか子供達は飽きるが早く、大人二人で楽しんで食べました。もちろん余ったそうめんはテーブルに持って帰って食べる事もできます。
ちなみに4月~8月は野外会場が作られるのでそちらでも、流しそうめん(テーブルでのみ)を食べる事ができます。
駐車場横にあるこの場所に野外会場は作られます。席数は増えますが、以前訪れた感じではこちらの野外会場もお昼には待ちができます。
開催期間や詳しい時間はこちらをご参考ください。
素麺神社(大神神社)に参拝してみる
美味しいそうめんを食べた後はそうめんの里から徒歩3分のところにある、素麺神社こと大神神社に参拝してみました。
駐車場の脇に看板があり、その横からの道が近道です。
のどかな風景が広がっていて気持ち良く、食後の散歩にちょうど良いです。
しばらく歩くと見えてくる立派な鳥居、想像していたより大きな神社でした。


大きさも然ることながら全体的に綺麗なのは平成16年に大改修が行われたようです。



誰も知っている有名な製粉会社から地域の会社まで色々な会社が奉納されているようで、沢山の会社の名前が刻まれていました。


明治32年に兵庫県手延素麺協同組合によって建立された素麺神社の当時の例祭では、色々な素麺作りの競技が行われており、ここで優勝することが最高の名誉になっていたようです。詳しくはこちらご参考ください。
本殿の一角にある百日紅がまだ綺麗に咲いていました。
裏手の道は打って変わって年代を感じる作りですね、こちらがかつての参道だったのかな。
姫路から30分程ですので、朝の内に姫路城に寄ってお昼は「そうめん」なんてのも良い観光になるかもしれませんね。
秋は「そうめん」を食べてから書写山で紅葉なんてのもいいかも。
シンプルな食べ方から色々なアレンジまで、そうめんやっぱり揖保乃糸。
我が家の麺つゆはこれ。味に深みがありオススメです。
今年の夏は一週間に2回は食べた気がする。少し太めの麺が癖になるのど越し。