先月の末頃に降りてきた新ファームウェアでPRUSA MINIにInput Shaperがやってきました。
同じ頃にBambu LabがA1を発表したので、その辺りの絡みがあったのかな~なんてちょっと勘ぐってますが、MINIユーザーにとっては非常に嬉しいファームアップです。
Bambu Lab A1についてはこちらもご参考ください
ただこのファームはアルファ版という事で安定版ではありません。ですのでファームアップは自己責任になるのですが、やはり試して見たくなりますよね。
という事で私のPRUSA MINIもアルファ版の5.1.0にファームアップしてみたのですが、ちょっとした問題があったので今回はその件について書いてみます。
5.1.0-alpha1 Firmwareを入れてみる
このアルファ版新ファームの主な更新は
- Input Shaper昨日の追加
- Prusa Connectのサポート
と大きくは2つになるでしょうか。詳しくはこちらを参考ください、ダウンロードもこちらでできます。
さっそく私のPRUSA MINIもファームアップしてみました。Versionを確認するとちゃんと5.1.0-alpha1になってますね。
ホーミングエラーが発生
ファームアップ自体は問題なくできたので「いざInput Shaperの実力は如何に」と意気揚々とプリント開始すると、ここで問題発生。
ホーム位置に戻そうとすると警告音と共にホーミングエラーの文字が。
調べてみるとGit hubのページの下部にバグの注意事項として書いてありました。
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まれに、プリンタのホーミングに問題が発生することがあります。一時的な解決策は、ホーミング中にプリント ヘッドをしばらく保持することです。
画面はX軸とありますが、Y軸でも同じ様にホーミングエラーが発生しました。
具体的にはベッドが一番端まで行くと、その後行ったり来たりをずっと繰り返してエラーがでます。
PRUSAのプリンターはリミットスイッチ(移動の終着点を感知するスイッチ)が付いていません。ですので位置決めは固定部を衝突させて電流の変化で読み取って決めているのだと思います、多分ですけど。
なにかしらその辺りの動作がアルファ版のファームを入れたことによって誤作動を起こしているようですね。
エラーの理由と解決策を考える
Git hubの注意事項にあるようにエラーがでたらヘッド・ベッドを暫く手で保持すると上手くいく時もあります。でもあんまりその対策は面白くないし、毎回それするのも億劫ですよね。
なので PRUSA Forumを覗いて情報収集をすると、同様の症状をが出てる人が沢山いるみたい。
ベルトのテンション調整をしてみる
色々と他の人の意見を見てみると、どうやらInput Shaperの実装の為により精度の高い位置決めが要求されているみたい。
なのでベルトのテンション調整をしっかりと行うとエラーが収まるとの事。なので早速PRUSA BELT TUNERを使って再調整してみました。
画像はMK4ですがこんな風にスマフォのマイクが使用して楽器のチューナーの様にベルトの張りを調整します。
指で弾くベルトはなるべく中央で、スマフォの位置に依っては上手くメーターが動きませんが根気良く調整しましょう。
そしてX軸・Y軸共にベルトテンションを再調整した結果は。。。。。。ERROR
う~ん駄目でした。調整が悪いのかと思い何度か繰り返しましたが、結果は同じ。フォーラムを見ると、同じ様にテンション調整では解決しない人がチラホラいるみたいです。
C-Clipをプリントして取り付けてみる
そこで見つけたのがこれ。
スムースロッドに取り付ける輪っかなのですが、本当に上手くいくの?と半信半疑ながらプリントして取り付けてみました。
Y軸もエラーがでるのでこちらにも取り付け。
そして結果は。。。。。。。問題なし・成功!
無事にホーム位置に戻りプリントする事ができました。こんな輪っかを入れてワンクッション置いて上手くいくなら、本体の調整不足ではなくてファームウェアのバグなのでしょうね。
別の人ですがPrintablesに上げてくれているこの人の動画が、エラーの詳細と今回のリングの効果が分かりやすいです。
感想・まとめ
今回はPRUSA MINIの5.1.0 alpha1 Firmwareのホーミングエラー対策について書いてみましたが、全てのPRUSA MINIで場合で上手くいくわけではありませんのでご注意ください。
あくまでアルファ版ですので、この様な事が煩わしい人は数週間後に出るであろう安定版を待つのも手だと思います。
そしてエラーを解決できた私のPRUSA MINIですが、今の所は問題なくプリントできています。
Input Shaperを使用したテストプリントも幾つかしているので、また別の記事で書いてみたいと思います。