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中年オヤジの備忘録ブログ 

LUMIX S100mm F2.8 MACRO レビュー・その1

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以前の記事で書いた、LUMIXが新しく発売したマクロレンズ『S100mm F2.8 Macro』が手元に届いて一週間程、その間S1とS5M2に付けて外で使用してみたので感想等を書いてみたいと思います。

LUMIX S100mm F2.8Macroについてはこちらもご参考ください。

 

ファーストインプレッション

レンズが届いて開梱してまず感じたのは『これほんとに100mmF2.8Macroなの!?』でした。

発表から発売までの間にネットで色々と情報を集めていたので、レンズのサイズは頭の中に知識としてはあったのですが、実際に目にして手に取って見ると理解が追いつかず頭がバグってしまいました。

上の写真を見て広角レンズ・標準レンズ・中望遠マクロレンズになりますって言われても、レンズ交換式のカメラ経験がある人ならまず戸惑うと思います。それぐらいインパクトのあるサイズ感です。

ちなみにこのLUMIXのSシリーズプライムレンズは写っている他に超広角に18mmと準標準に35mm、そして中望遠に85mmがあり何れも同サイズに合わせた設計がなされています。いやはや恐るべしLUMIX開発陣の技術力とこだわり。。。

ちなみにレンズ全面の印字は被写体に反射する印字が目立くなるように文字の色がグレーに変更されています。こういう細かな配慮も嬉しいですね。

 

AF性能

まず静止画でのAF性能ですが、S5M2で使用した場合は早いです。爆速とまではいきませんがマクロ域までしっかりとAFで合わせてくれます、が流石にマクロ域は若干迷うこともあるのでリミットスイッチを使えばより快適に撮影できると思います。

次にS1での静止画撮影ですが、こちらも爆速では無いですが普通に早いです。ただマクロ域ではS5M2に比べてAFが行って戻ってすることが多い気がします。この辺りは被写体にも寄る所があると思いますが、コントラストAFと像面位相差AFの違いになるのかもしれません。

F5.6 1/125 ISO500
S5M2でAFで撮影

S1もフォーカスリミットスイッチを使用すればAFの迷いは随分とましになる印象なので、AFが使えないということは無く、普通にAFを使用して撮影できます。

動画でのAFはまだあまり試せていないので、じっくり使用してからまたあらためて評価したいと思います。

 

操作性

続いて操作性ですが、まず何より小型軽量設計による取り回しの良さは素晴らしいですね。今までのフルサイズの中望遠マクロレンズといえばそれなりに大きく、存在感があったので被写体に威圧感を与えていたのですが、その辺りも若干は低減されるのかなとも思ってます。

S1 F8 1/60 ISO640
最短撮影距離での撮影

ただ最短撮影距離が他のメーカーの中望遠マクロレンズよりも短めなのでそこは注意が必要です。

等倍で撮影できるのは最短撮影距離のこの間合い

最短撮影距離は20.4cmと少し短めでワーキングディスタンスは約10cmとなるので、慣れないうちは「まだ前にいくの?」っとちょっと戸惑いました。このあたりは被写体によって一長一短ですね。

あとフォーカスリミットスイッチはよくこの小さなレンズに搭載してくれたなと思ったのですが、スイッチが小さいというかレンズが小さいので少し操作し辛さはあります、がこれは贅沢な悩みですね。使い込んで慣れれば気にならないレベルだと思います。

 

描写性能

小型化されていますがそれによってレンズ性能が犠牲になっていると感じた所は今のところは感じません。全体的によく出来た高性能の中望遠マクロレンズだと思います。

 

解像性能

中望遠マクロレンズとしての解像性能ですがF2.8の絞り開放からよく解像するレンズだと思います。

S5M2 f2.8   1/400   ISO100

上の写真の子牛の目の辺りを100%切り出ししたものがこちらです。

つぶらな瞳が可愛い

開放でこれだけ写ってくれれば私としては問題ないです。周辺や四隅はこれより若干解像が落ちると思いますが実際使ってみてそこまで気にならないレベルだと感じました。

S1 f8 1/250 ISO100

遠景の描写も勿論問題なくこなしてくれて、写真はf8まで絞っていますが100%切り出ししたものが下の画像です。

あいにくの天候不良で撮影条件は悪いですが、工事現場の足場の管までよく解像していますね。

ボケ

一般的に解像重視のマクロレンズはボケが硬いと言われていますが、開発者のインタビューにもあったように比較的柔らかいボケ味のレンズだと感じました。

S5M2 f2.8 1/125 ISO250

S5M2 F2.8 1/125 ISO400

マクロ域でのボケは前ボケ・後ボケともに柔らかいボケです。虫や花のマクロなら気にせずにボケを楽しめるレンズだと思います。

S1 f2.8 1/160 ISO100

このぐらいの距離でも綺麗にボケてくれていますが、背景によっては少しうるさく感じる場合もあります。

S5M2 f2.8 1/125 ISO100

少し意地悪な背景を選びましたが、こういった背景だと人によっては少し硬く感じるかもしれません。

S1 f4 1/60 ISO125

絞り開放では無いですが非球面レンズの玉ボケへの影響もあまり感じなく、3枚も非球面レンズ使ってるのに凄いなと思いました。

作例

S5M2 f2.8 1/400 ISO100

S5M2 f2.8 1/100 ISO100

S1 f8 1/60 ISO1250

S1 f2.8 1/1000 ISO100

S1 f2.8 1/1000 ISO100

S1 f8 1/640 ISO6400

S5M2 f2.8 1/200 ISO100

 

感想・まとめ

今回はLUMIXから新しく発売されたマクロレンズ『S100mm F2.8 Macro』を一週間程しようしてみたレビューを書いてみました。

まだまだ使い込んでいないので評価は変わってくるかもしれませんが、今のところは概ね満足で購入して良かったと感じています。

タイトルにその1とあるように、動画での使用や逆光時の性能などは評価できるほど使用していないので、また改めて書いてみたいと思います。

これからの温かい季節に写真を撮る楽しみが増える良いレンズだと思います、マクラーの方やLUMIXユーザーで中望遠レンズを探されている方にはオススメです。

 

今回改めて感じたのはマクロとるならS5系より断然S1です。ファインダーの見えが良いのでMFもやりやすいし、何より撮ってて楽しいです。
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