以前から発表が噂されていたLeica SL3が先日正式に発表されました。
このブログで以前書いたようにLUMIXの高画素機カメラであるS1Rの後継機(仮にS1RⅡとします)と基本的なスペックは共有すると噂されています。
なので今回は発表されたSL3のスペックを見ながらS1RⅡを予想したいと思います。
S1RⅡについてはこちらもご参考ください
- Leica SL3仕様
- 静止画から予想する
- 動画性能から予想する
- AFシステムとドライブ性能から予想する
- ファインダーから予想する
- IBIS・ボディ内手ぶれ補正から予想する
- ボディサイズから予想してみる
- アンチダスト機能から予想してみる
- その他色々と予想する
- 感想・まとめ
Leica SL3仕様
- マウント:ライカLマウント
- センサー:裏面照射型6030万画素センサー
- ボディ内手ブレ補正5段分
- 寸法・質量:141.2×108×84.6mm・746g(ボディのみ)
- プロセッサ:Maestro Ⅳ
- メディア:CFexpress TypeB+SD UHS-Ⅱ
- AF方式:像面位相差検出方式・コントラスト検出方式・物体認識AFを組み合わさたハイブリッドAF 測距点315点
- ファインダー:576万ドット 120fps 0.76倍
- モニター:3.2型 チルト233万ドット
- 上面モニタ:1.28型高反射半透過型モノクロLCD
- ドライブ性能:メカシャッター・60秒~1/8000 電子シャッター・60秒~1/16000
- 動画記録画素数:8192×4320 C8K4:2:0 10bit etc
- 静止画記録画素数:60MP/36MP/18MP
- バッテリー:BC-SCL6 2200mAh 撮影枚数260枚
- 防塵防滴:IP54
- ボディ材質:マグネシウム・アルミニウム
主なスペックは以上の様になっており、ほぼ噂されていた通りになっているようです。
センサーが6000万画素になり8Kの動画撮影にも対応(クロップ有り)しているようです。ボディ内手ブレ補正が5段になっているのが「ん!?」と思ったのですが、ここは後で触れたいと思います。
ここから先はSL3のスペックを見ながら今年出ると噂されているLUMIXの高画素機カメラS1RⅡの予想をしていきたいと思います。あくまで素人の勝手な想像なのであしからず。。。
静止画から予想する
SL3のセンサーはQ3のものと同じ6000万画素のセンサーでトリプルレゾシューションテクノロジーというアルゴリズムを使用して60MP/36MP/18MPと3つの画素数(全ての撮影で全画素使用)から撮影できます。
同じセンサーを搭載するであろうS1RⅡも同じ撮影画素の切り替えができることはまず間違いないでしょう、ただ名前はトリプルレゾシューションテクノロジーでは無くて何か違う名前になってそうではありますね。
S1RのようにLUMIX開発のセンサーでは無くなったのは残念ですがQ3の評価をみると概ね好評のようなので、この6000画素のセンサーとLUMIXのヴィーナスエンジンがどのような画を写し出してくれるのか非常に楽しみです。
あとSL3では小型化の弊害なのか同調速度が1/200までとなっているのでフラッシュ撮影する人は注意が必要ですね。LUMIXはより小型なS5系のフラッシュ同調速度が1/250でS1系に至っては1/320です。なのでS1RⅡのフラッシュ同調速度はおそらく前機種同様1/320、もしくは小型化の為に1/250なのかなと予想します。
動画性能から予想する
SL3は高画素機のスチル撮影をメインとしたカメラですが4:2:0 C8K/10bit h.265 L-GOP 300Mbpsで撮影することが出来ます。その場合は多少クロップされるようですが、8Kで撮影できるのは魅力的ですね。
同じセンサーを積むであろうS1RⅡも間違いなく同じ動画記録画素数であるC8K30Pの撮影ができると思うのですが、動画メインのユーザーの人達が気になるのはLogで撮れるのかまたRAW動画撮影ができるのかだと思います。
これについてはS1RではLog撮影は非搭載だったのですが、スチルメインのカメラといってもフラッグシップ機なので流石にLog撮影は載せてくると思います。
RAW動画はそこまでガチで動画撮る人がS1RⅡを選ばないような気がするので載せないじゃないかなとも思うのですが、G9ProⅡの例でいくと静止画機であろうと出し惜しみしない(逆に動画メイン機のGH6の立場が。。。)スタンスのようなので外部記録で対応はしてくるのかなと予想。
AFシステムとドライブ性能から予想する
SL3の撮影速度は15fpsなのですがどうやら高速連写時は12bit RAWになるようで、AF-Cに対応しているのは5fpsまでです。ここは少し残念なポイントですね。S5M2でも連射時は12bitになる仕様だったと思うのでS1RⅡではさらに改善されたドライブ性能になっていることを期待したいですね。
AFシステムはS5M2から採用されている像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドなのでS5M2ユーザーとしてはそこまで心配はしていないのですが、S5M2・G9Pro2と像面位相差AFのノウハウがLEICAよりも多いLUMIXは、S1RⅡでさらにブラッシュアップされたハイブリッドAFを搭載してくるのじゃないかなと予想しています。
ファインダーから予想する
SL3のファインダーは576万ドットとなっているので、S1R・SL2と同じものだと思います。
同じファインダーを搭載してるS1ユーザーとしては、とても見えやすく素晴らしいEVFだと思うのですがS1RⅡでは是非944万ドット(ソニー製)の超高精細EVFを搭載して欲しいです。
けど現状ソニーのカメラ以外にあのEVFは搭載されていないし(売ってもらえないor凄く高い?)望み薄だと思います。
しかし実際のファインダーの見え方はドットの多さだけでは無いので、576万画素の従来のファインダーであっても接眼光学系が良くなっていて実際の見えはS1R/SL2よりも良好になっていると予想。
IBIS・ボディ内手ぶれ補正から予想する
SL3のスペックを見て一番気になったのがIBIS(ボディ内手ぶれ補正)です。
前機種のSL2では5.5段分あったIBISが5段分にグレードダウンしています。実際に0.5段分の補正効果が体感出来きるものなのかはわかりませんが、スペック上でダウンしているのはあまり嬉しくないものです。
ただIBISはS1系で5.5段分、S5系で5段分なのでボディのサイズに起因しているのだと思います、小型のボディになると収められるジャイロセンサーに限界があるとか?
そう考えるとS1Rより小型になると噂のS1RⅡもIBISが前機種S1Rよりダウングレードしそうですが、そこは以前からIBISに定評のあるLUMIX、意地でもS1Rと同等もしくはそれ以上を搭載してくるんじゃないかなと予想します。
ボディサイズから予想してみる
SL3のボディサイズは146×107×83mmで重量が851g(本体のみ)、対してSL3が141.2×108×84.6mmで重量が769g(本体のみ)となっておりサイズ的にはそこまで小型化はされていないように数字上は見えます。重量は90g程軽量化さていますね。
前機種であるLUMIXのS1Rは148.9×110×96.7mmで重量は898g(本体のみ)と重量級でS1RⅡはこれよりは小型軽量化されると思います。
S1系の塊感が好きな私は過度なダウンサイズは望んでいないのですが軽くはなって欲しいですね。
だとするとSL3のサイズはS5M2の134.3×102.3×90.1mm 657g(本体のみ)と比較してもS1系との中間ぐらいのサイズなので丁度良いのかもしれません。
アンチダスト機能から予想してみる
ここは非常に重要ですね。S1のユーザーとしてはS1系の後継機には是非SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)を搭載して欲しいのですが、LUMIXはS5以降の機種についてはセンサーシフト式(ブルブル振るって落とす仕様、あまり効き目が...)を搭載しています。
マイクロフォーサーズマウントだけを展開していた時は全機種にSSWFが搭載されていて非常に安心感があったものです。オリンパスとOMDSの件以来パテントの関係なのか搭載されなくなったのが非常に残念です。
SSWFが搭載できないのなら違う超音波方式の除塵ユニットを搭載して欲しいですね。
実際の使用感としてはSSWFのS1とセンサーシフト方式のS5M2を両方使っていてセンサーのゴミ付きに顕著な違いが有るかというと、SSWF搭載のS1でもゴミは付きます。
ただSL3に搭載のアンチダストの機能が見つけられなかったのでわかりませんが、フラッグシップ機がダスト除去のためにブルブル震えるのはあまりスマートではないですよね。そして何と言っても超音波方式では電源ON-OFF時に自動でアンチダストできるのもメリットです。
その他色々と予想する
その他の部分の予想として
- バッテリーは新型になるが旧型も使えますよ、でも一部機能に制約がかかります的な仕様
- 背面液晶は前機種同様の三軸チルトでチルトフリーバリアングルでは無いと予想
- メディアは無難にCFexpress+SDだと思います。
- S1系にあったLOCKスイッチ・ボタンイルミネーションは引き続き搭載すると予想
- SL3には搭載されていないがS1RⅡではマルチショットを搭載してくると予想
- 価格はS1Rの市場価格が初値で45万程だったので、S1RⅡは50万前半ぐらい?
感想・まとめ
今回は発表されたLeica Sl3の仕様から、今年発売されるであろうLUMI S1RⅡのスペックをだらだらと予想というか願望を書いてみました。
最近ではニコンがRED社を子会社化したりとカメラ市場の求める動画ニーズは高まる一方ですが、スチル撮影が好きな1ユーザーとしては静止画に重きを置いた新世代高画素フラッグシップカメラにロマンを感じてしまいます。
Leica SL3発表の数ヶ月後にS1RⅡが発表されると噂されていますので、首を長くして待ってみたいと思います。
最後に海外のSL3のレビュー動画を貼っておきます。