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中年オヤジの趣味と備忘録ブログ 

『LUMIX S9』S1/S5M2ユーザーが 買うべきかを考えてみる

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いよいよ発表された『LUMIX S9』、事前のリーク通りの小型のレンズ交換式フルサイズミラーレスカメラに仕上がっているようです。

今回は現LUMIX S1/S5M2ユーザーの私が追加で『LUMIX S9』を購入すべきか否かをスペック等を見ながら考えてみたいと思います。

 

たぶん私は買いま。。。。。

いきなり結論ですが色々と考えてみた結果、今回私は『LUMIX S9』を購入しないと思います(断定しないのは直前に衝動買いしてしまうかもしれないから。。)。

以下、その結果に至った考えについて書いていきます。

※あくまで私個人のカメラの使用目的に基づいた考えです。他の大勢の方には当てはまらない事もあるかと思います。

 

『LUMIX S9』のスペックについて

まずは発表された『LUMIX S9』のスペックについて見ていきたいと思います。

  • 重量:403g(本体のみ)、486g(バッテリー、カード、シューカバー込)
  • サイズ:高73.9mm×幅126mm×奥46.7mm
  • バッテリー:DMW-BLK22
  • バリアングル液晶
  • カードスロット1機
  • 2420万画素フルサイズCMOSセンサー(S5M2と同じと思われるが少し違うらしい)
  • IBIS(ボディ内手ブレ補正)は5段分、デュアルIS2で6.5段分の補正
  • スマートフォンに最適化されたMP4 Liteを採用
  • クロップズーム・ハイブリッドズーム搭載
  • 新しいLUMIX Labアプリを使用しオリジナルLUTを簡単に作成可能
  • LabアプリでMP4Lite動画を素早く編集可能
  • カスタマイズしたLUTをカメラに読み込んで撮影可能
  • カメラにLUTボタンを搭載
  • 国内価格:20万8000円前後(ボディのみ)24万1600円前後(20-60mmキット)28万7000前後(20-200mmキット)
  • 発売日:2024年6月20日

となっており概ね事前にリークされていた情報通りの仕様となっています。

メカシャッターレス・EVF無し・グリップ無し・と無駄を削ぎ落としたデザインとコンセプトは個人的には好感がもてます。

カラーバリエーションも良さげで個人的にはグリーンが好み。

ただし注意点としてベースのブラック/シルバーのみが購入時に選べるカラーで、その他の色は張替えサービスで対応のようです。

張替えサービスはユーザーとして嬉しいのですが、やはり初めから全色購入できるようにしておくれよLUMIXさん。。。

 

どういった層に向けたカメラなのか考える

次にスペックからみる『LUMIX S9』のコンセプトや、どういった層に向けたカメラなのか考えてみたいと思います。

まず先ほども書いたように『LUMIX S9』は機能的にもデザイン的にも無駄を削ぎ落としたカメラです。

そして無駄を落とした結果、IBIS搭載フルサイズセンサーで403gと軽量なミラーレスカメラに仕上がっています。

そこで考えたのは今回『LUMIX S9』が削ぎ落とした無駄はどういったユーザーにとって無駄だったのでしょう。

今回『LUMIX S9』が省いた大きなものはメカシャッター・EVF・グリップですよね、という事で既存のミラーレスカメラからそれらを省くと。。。

ミラーレスカメラ -(メカシャッター・EVF・グリップ)≒高性能スマフォカメラ

となりませんかね。

もちろん『LUMIX S9』は通信できませんのでスマフォの代わりにはなりませんが、感覚的にはスマートフォンのカメラ(最近はそこらのデジカメ顔負けの高性能化してますね)と同じく、インスタントな撮影に特化したフルサイズミラーレスカメラだと思います。

そしてそういった撮影を主にしている層(決して写真のライトユーザーとは言い切れない)にとって今回『LUMIX S9』が削ぎ落とした物は無駄と言えるのかもしれません。

スマートフォンで撮影する時はEVFは使いませんしメカシャッターも付いてません、ツルツルの本体にグリップなんて無くても気にせず写真撮ったり動画撮ったりしてますよね。

 

省いた物の代わりに得たもの

そして削ぎ落とした機能の代わりにSNSとの親和性をより深めたり、今までは何かと手間がかかった色の編集等をより完結にカメラとアプリのみで出来るようになっています。

LUTの編集もスマフォのアプリで出来るようで、これはアプリの使い勝手しだいで大化けする可能性を感じます。今まで各社がそれぞれ強みとしていたカラーなり、フィルムシュミレーションなりを超越(ちょっと大げさでしょうか)してしまうシステムではないでしょうか。

新アプリのLUMIX Labは将来的にはS5M2やG9Ⅱも対応予定なのでユーザーとしては楽しみですね。

専用のLUTボタンも一等地の場所にあり『LUMIX S9』の目玉機能なのがわかりますね。LUTの登録数も従来の10から大幅に増えて39となっているようです。そして何とLUTの重ね掛けもできるらしいです。

そして動画フォーマットもSNS共有を前提に考えた新しいMP4Liteというものが採用されています。4K30Pの動画を50Mbpsまで小さくできるようなので転送速度は早そうですね。

難しい事を考えずにとにかく撮影を楽しんで、上手く撮れたらSNSでどんどんシェアしましょうというコンセプトのカメラなんだと思います。

 

 

省いて出来なくなった事・難しくなった事

では『LUMIX S9』がミラーレスカメラとして省いた物が原因で出来なくなった事・難しくなった事を考えてみます。

『LUMIX S9』が省いた物はメカシャッター・EVF・グリップでしたね。EVFとグリップは何となく想像がつくと思いますが、順に考えていきます。

フォールディングについて

まずグリップですが、まだ実機を触っていないので想像の域を超えませんのでご了承ください。

確かに平面的なデザインで凹凸が少ないので持ちにくそうですが、親指か掛かる部分を少し盗んで引っ掛かりを易くしているので小型のレンズならそこまで悪くないような気もします。

ただキットレンズにもなっているSシリーズ辺りのレンズを付けると少し不安定になってくる様な気もしますね。

そういった大きなレンズを使用する場合はLUMIXとSmallrigが共同開発したアクセサリーも用意されているので使ってみるのも良いかもしれませね。

 

EVFが無い事で困ること

『LUMIX S9』の発表から色々なネットサイトの反応をみると、EVFに関しては賛否両論が多いですね。

私もEVFを欲しい派でしたが、いざ無いと困ることを考えるとそんなにないんですよね実は。

屋外の晴天時でも最近の液晶は輝度が高いですからそこまで困らないのは何時もGR3でスナップしてて実感してますし、そもそもGR3大好きな私はEVFが無いカメラを既に肯定している人間でした。

撮影に没入出来るという点ではファインダーをみて撮るという行為には確かに意味はあると思います。

 

メカシャッターレスで困ること

このメカシャッターが非搭載の事もネットでは賛否が多いようで、『LUMIX S9』はメカシャッターが無い=電子シャッターのみということになります。

メカシャッターレスで困ることと言えば以前にも別の記事で書きましたがローリング歪みとフリッカーですね。

実はメカシャッターレスのカメラは他社にもありまして、ニコンのフラッグシップであるZ9やZ8は電子シャッターのみで、同じくフラッグシップであるソニーのα9Ⅲも電子シャッターのみになります。

じゃなんで『LUMIX S9』がメカシャッターレスで賛否があるのかというと、上記の他社のカメラとはセンサー読み出し速度が違うんですね。

Z9/Z8に関しては読み出し速度4msの高性能センサーが搭載されているので、電子シャッターのみでもローリング歪は抑えられます。α9Ⅲに関しはグローバルシャッターという次世代のセンサーを搭載しているのでローリング歪みがそもそも発生しません。

対して『LUMIX S9』のセンサーはS5M2と同じと言われているので読み出し速度は22ms程度だと思われます。

こちらの方の動画で少しローリング歪みについてレビューされてますね。

ではスチルでは全く使えないのかといういうとそんな事はなく、そもそもスマートフォンって電子シャッターのみですよね。Iphoneで写真とるのにローリング歪みやフリッカーが気になるって余り聞きませんし(内部的に上手く処理はしていると思いますが)。

上に書いた『LUMIX S9』がターゲットにしている層にはメカシャッターレスである事は殆どネガなポイントでは無いのかもしれません。

あと1つ注意点としてコールドシューなので電子接点が無くストロボ等が使えません。

私はブログの撮影等でストロボをよく使うのでこの点は少し残念でした、そもそも電子シャターのみで同調速度の問題がありますが。

 

S1/S5M2のサブ機として

ではタイトルにある本題ですが現S1/S5M2ユーザーがサブ機として持つにはどうでしょうか。

上に書いた事を理解して割り切って使う分にはコンパクトな魅力的なカメラだと思いますが、S1/S5M2のサブ機としての立ち位置では無いのかもしれません。1つの別のジャンルのカメラだと思います。

いままでの記事の内容の通り『LUMIX S9』は良くも悪くもエントリー機です、それも今までのエントリー機がターゲットにしていた層ではなく、スマートフォンを主に撮影をしている人たちに向けたLマウントカメラカメラだと思います。

ずっと一眼カメラで慣れてきた人たちからすると『あれ?』と思うことがあるかもしれませんが(実機に触ってないので妄想ですみません)そこと上手く向き合えればサブ機としてでは無くS1/S5M2ユーザーもこのカメラを楽しめると思います。

私が買わない理由

ではなぜ私が買わない決断をしたのかというと、まず完全にターゲットとしている層ではありません。日頃スマフォで写真を撮ってSNSに投稿している訳でもなく、主な被写体は家族・子供です。

家族や子供を撮る場合でも荷物を軽くしたい時やちょっとしたお散歩に軽いカメラを持っていきたい時は確かにあります。でもそういった時に持ち出すカメラとしてGRⅢというカメラがそこのポジションに居るんです、かなり気に入って使ってますしね。

動画の用途でもDJI Pocket3やACTION4があるのでお手軽撮影の機材には事欠きません。

そして1番の懸念点は防塵防滴でない事です。『LUMIX S9』で一体どんな撮影する気だと思われそうですが、子どもとお出かけしたり遊んでいると結構エクストリームな場面てあるんですよ。

この記事を書いている午前中も潮干狩りに出かけて散々海水かけれらましたし(帰宅後綺麗に拭きました)、子供と一緒に走ったり遊んでいると結構ぶつけたり、砂埃も気になります。そして子供が『僕も撮りたい!』とカメラを貸すと手荒に扱われるので、それなりにボディに強度が無いカメラだと心配です。

という事で私は今回の『LUMIX S9』は見送って大人しくS1Rの後継機を待つことにします。もうすぐですよねLUMIXさん?もう大体完成してるのかな?

 

感想・まとめ

今回は新しく発表された『LUMIX S9』のスペックとどういったカメラなのかと、S1/S5M2ユーザーの私が買うべきカメラなのかを考えてみました。

まぁそもそも「あれが無い、これが無い」と考えて買うカメラではなく、デザイン・コンセプトが気に入ったなら購入してどんどん撮影して楽しむカメラだと思います。

必要だから買うのでは無く欲しくなったから買うカメラ、つまり沼への入口カメラですね。

ただ惜しむらくは円相場ですね、海外では1499ドルからの販売ですから少し前なら20万円を切る価格で販売できてもう少し訴求力があったと思います。

あと『LUMIX S9』のライバルはなんだろと考えたのですが、ソニーのα7CⅡあたりでしょうか。

こちらの機種は同じくフルサイズセンサー搭載の小型カメラでIBIS搭載・4K撮影・バリアングルモニターと『LUMIX S9』と似たスペックですがEVFを搭載しています。

センサーも3300万画素でS9より高くより繊細な画が期待できますね、そしてグリップも付いてメカシャター(電子先幕のみ)も付いて重量は本体429gです。

あれ『LUMIX S9』と25g程しか変わりませんね。。。おそるべしソニーの技術力!!

そして改めてS5M2のコスパの良さを認識しました。

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